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のんびり1日を過ごして、夜は温泉に入って早めに寝た。それはもうぐっすり寝た。お手伝いさんがセットしてくれたアロマが良かったのかな?


だからあっという間に朝を迎えた。太陽燦々もいいけれど、綺麗で清々しい朝陽を見るのもすごくいい。きらきら輝く水面も穏やかだ。心が洗われる。



なのに、約束していた時間が近づくとドキドキしてくる。セフンと行動するのはいつもと一緒なはずなのに…。はぁっとドキドキを紛らわすように息を吐き出す。でも落ち着くわけがなかった。




扉を開けるとボディーガードが頭を下げた。エントランスまでついてきてくれる。もう大丈夫、と手で制して入り口から少し離れたところに停まっている車まで小走りで近寄った。




え…、うそだぁ……。





運転席から出てきたセフンは、スーツじゃなかった。

Tシャツとデニムにキャップを被ってる。普通の格好なのにどうしてこうもかっこよく見えるのかな。容姿が良いから?見慣れないから?


ちゃんと遊んでくれるんだ!



すっと助手席のドアを開けてくれて、促されるまま席につく。ドアが閉まって運転席に戻ってくるまで、上手く呼吸ができなかった。




「………おはようございます」
「お、おはよう。車ありがとう」
「いいえ。では出発します」




車内はゆるい音楽がかかっていて、窓から入ってくる風がとても気持ちよい。運転も申し分ないし、ドライブとしてのコンディションは最高。ドキドキよりもワクワクが勝ってきて、口数も増えた。




隣のセフンは無表情…

ってことは一切なくて、穏やかな顔をして私の話を聞いてくれる。初めはいつも通りの口調だったけどだんだんと砕けてきて、なんだかそれが嬉しくてたくさん喋ってたらあっという間に最初の目的地についた。




すぐそこは崖。だけど眺めは最高で、広くて青い海と空しか見当たらない。空を飛ぶ白い鳥がまたその景色の価値を高める。海風が強くて髪がぶわぁっと舞い上がった。




「すごーい…」
「綺麗ですね」
「そこからジャンプしたらそのまま飛べそうだね」




そんなあり得ないことを思ってしまうくらい綺麗で広い景色。セフンは笑って「じゃあ飛んでみて」って背中をツンって軽く押してきた。



「うわっ!怖い!」
「こんなとこからじゃ落ちないから大丈夫だって」



笑うと目が細く弓なりになってあどけない。いつものクールな顔からは想像できない笑顔、久しぶりに見た。いつもそんな風に笑ってくれればいいのにな。

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設定タグ:EXO , セフン , ベッキョン   
作品ジャンル:恋愛
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こむ(プロフ) - ぺとみさん» なんだって…?!書いている身としてすごく嬉しいお言葉をありがとうございます。いいんですか?私の好きにしちゃっても!なんでもいただいてくれるのなら、心置きなくやらせていただきます!笑 不味かったときは何も言わず笑っていてください(* ^ー゜)笑 (2018年7月30日 0時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ぺとみさん» すみません嬉しさのあまり本音が;ω;でも催促してるわけでも急かしてるわけでもすみませんなんて言わせるつもりもないんです〜;ω;ぺとみさまの気が向いた時にいただけるのが一番嬉しいです。私の言葉はあまり気にしないでくださいね;ω;ありがとうございます! (2018年7月30日 0時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» ジュンミさま〜!こんな嬉しいことを伝えてくださって、本当にありがとうございます(*ToT)心の底から嬉しいです。なので、遠慮はお捨てになって!くだ!さい!控えないでください!(笑)いつでも待ってます^^占領できてます!?よかったねセフン!ベクの追従を許すな〜! (2018年7月29日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとみ(プロフ) - 親指動かすのにドキドキします…!!この3人を好きに料理しちゃってください!(笑)どんな料理でも美味しくいただく気満々です(^-^)v爆笑 (2018年7月29日 22時) (レス) id: 39faf143c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとみ(プロフ) - 待ってた〜!!なんて嬉しいお言葉…(;o;)いつもしよう!とは思うんですけどなんかすごく考えちゃって投稿のボタン押せずに今日に至ります…すみません…(;o;)でもいつもさくさく進むんだけど、単語の一つ一つが面白いくらい主人公の感情に繋がってて (2018年7月29日 22時) (レス) id: 39faf143c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こむ | 作成日時:2018年7月9日 19時

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