第八百三十訓 ページ24
あの後、沢山抵抗した。
トシだって止めようとしてくれた。言葉だって重ねた。傷のせいで動けなかったけど私も言葉を放った。
でも、やはり立場的に有利なのは
"私達が一歩でも動けば、お仲間全員が国賊として歴史から消えることになる"
______まだ江戸のどこかに散らばっているんであろう真選組の仲間達を人質に取られ、言葉だけで軽々と制圧されてしまった。
佐々木「よく分かったはずです……貴方達はもう、ヒーローにはなれないと」
『っ、』
ああ、くそ……!くそくそくそ、クソが…!私達は啖呵だけ切っておいて何できないじゃないか。銀時くんに助けられた。それも返せず、私達は。
そうして為す術なく、銀時君がそのまま連れていかれそうになった時______
.
「お客様」
「ご注文の品がまだ……今お持ちする所だったんですが」
少し声が掠れ気味のキャバ嬢の一人が佐々木くん達の進行方向に現れた。そのお盆には、大量のんまい棒が乗っている。
少し、違和感を感じた。普通に考えてんまい棒ってなんだ。それにこのキャバ嬢の声、どこか変だ。まるで裏声の様な…それに何だか聞き覚えがある。
佐々木「そんなもの頼んだ覚えはありませんが?」
「いえ……先程まであちらの席にお座りになられていた、ブリーフ姿のお客様が皆様にと」
佐々木「……ブリーフ?」
『っ、ぇ、』
こくり、と息を飲んだ。だってすまいるであそこの席で、更にブリーフ姿なんて将ちゃんしか居ない。でも彼はもう居ない。
でもだとしたら。だとしたらなんで。なんであの子は彼のその姿を見たと言って______
「お代の方はもう頂きましたので必要ありません。幕府にも警察にも、もう何も求めるつもりはありません」
『……っ!』
「なぜなら」
その子が、今までつけていた簪を解いてはらりと黒く美しい……その滑らかな長い髪を宙に舞わせる。
その美しい髪も……どこか、見覚えがあって。
.
「ヒーローはここにいる」
『ぁ、』
キャバ嬢だと思っていた子は___
ー
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じま。(プロフ) - えええオープンチャット!?入りたい…😭もう遅いかな…、申請送っておきます😭🙏 (3月19日 19時) (レス) @page50 id: 612ca8c02a (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - 夢主なんか嫌いなんすけど。弱くて弱くてもう面白くないですねw (9月25日 20時) (レス) @page24 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
リンリンゴ(プロフ) - 我等のトスィがイケメンすぎて無事に爆死いたしましたよ???覚悟してたけど思った以上にきたわ貴方の文才に感謝感激雨あられ。推しの生きろって名言よね(?)いや、虚、、、見事に想像の斜め上70℃をいったよ。守って登場するとかダークヒーローか貴様は。まじ愛す好き (2022年8月9日 2時) (レス) id: ff84f7ea91 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - リンリンゴさん» 遺して行かんでよろしいwwwwwwww面白いけどwwww今日も無事にって毎日死んでんじゃんそれwありがとうございます(?)wwトッシー楽しみにしててねん!!! (2022年8月9日 1時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
リンリンゴ(プロフ) - 書ける時はここに遺書を遺していこうと思い現在書き留めております。今日も無事に昇天いたしましたことをここにご報告させて頂きます。とーしって何ですか?貴方って人はほんとにかわいいですね??アンタ呼びもツンツン要素多めで愛しいです。次の更新トシ主役だぁぁぁ (2022年8月8日 2時) (レス) @page47 id: ff84f7ea91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年7月5日 20時