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「ごめんなさい！ベッドとってしまって…！体痛かったよね！？」
「え？あー、全っ然！俺暑がりだから床冷たくてちょうどよかった」
それはちょっと無理がある。
今の今まで忘れていたが、昨日打った背中は大丈夫なんだろうか。例え痛みはなくなっていたとしても平らな床で寝るのは辛かっただろう。思えば、数時間前にものすごい速さで自転車を走らせてくれたあれもなんともなかっただろうかと心配になる。
私がそういう顔をしてしまっていたのか、こちらから何も聞かないうちに「背中さ、」と優太くんが切り出す。
「いや、もらった湿布が上等だったのかむしろ落ちる前よりも調子いいんだよなぁ。身体が軽いっていうか」
それはもっと無理がある。笑ってしまった。
けれどやっぱり、とんでもなく良い人だ。会ったばかりの私に対してすら。
私の笑う理由が分からないらしい優太くんは、首を傾げながらニコニコと微笑んでいた。微笑んだまま、俄に。
一切の脈絡もなく、彼の指が私の鎖骨に伸びてきて、触れる。
指の感触に驚いて肩が跳ねた。
「これ、本物？」
勇太くんからもらったネックレス。
優太くんに触れられて、ドキっとした。
尋ねているのは、そこについているダイヤのことらしい。
「う、うん。多分」
「寝てる間さ、これキレーだなって思ってずっと見てた」
お守り代わりにとつけてきたそれのせいで、今こんなにもドキドキしている。
そのことが、何というべきか、罪悪感に似た感情を生んだ。
それはともすれば全くのお門違いなものかもしれないけれど、恐らくは、贈り主である勇太くんに対して。
何かを誤魔化すように、今度は自分の指でネックレスを撫でた。
ていうか、やっぱり見てたんじゃん！
そう言おうと思った。
思って顔を上げたその時に気づく。
窓の外の薄明るい空。
慌てて枕元の携帯のホームボタンを押す。液晶の光が浮かび上がって、菫ちゃんの画像の上に表示される時間に思わず声を上げた。
「帰らなきゃ…！」
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こむぎ(プロフ) - sarusukiさん» 2はフラグが立ってるので、問題ないようであればご自身で設定をお願いします！ (2018年6月17日 18時) (
レス) id: c18b3d0fe1 (このIDを非表示/違反報告)
sarusuki(プロフ) - パート2の方が見られなくなってしまいました！！見られるようになりませんか？涙 (2018年6月17日 17時) (レス) id: bd649719ef (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 湊さん» ありがとうございます！この話は書きたい描写が多すぎるので、できるだけくどくならないように気をつけたいと思ってました…！多分まだまだ続くのでこれからもお付き合い頂けると嬉しいです〜！ (2018年5月20日 16時) (レス) id: ae12cda8c1 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - こむぎさんの書くお話大好きです！！諄くない、綺麗な文章を書く方だなぁ、といつも思ってます。これからも更新楽しみにしてます！ (2018年5月17日 13時) (レス) id: 5d99fecd0e (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - ゆりーるさん» わーいありがとうございます！3人のもともとの強すぎる個性を殺さないようにキャラ作れたらなぁと思ってるのでそう言って頂けてめちゃくちゃ嬉しいです〜！これからもよろしくおねがいします！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 599e963edf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2018年1月3日 11時
