甘味処営業中です【鬼滅の刃】

休日 ページ20

＊


突然だが、太陽の照りつける今日は休日である。

事の発端は昨日のこと。


【Aも年頃の娘なのだからたまには休日を満喫して、良い殿方でも見つけておいで】

と、お婆ちゃんに切り出されたのだ


いやいや…、私は別に蜜璃さんのように可愛くもなければ、しのぶさんのように綺麗なわけでもないのでそういうのはいいかなあ〜〜〜〜〜…



鬼殺隊のみんなを見てれば目の保養になるし。

それがあれば十分だよ…


そんなことを悶々と考えながら街を歩く。
店に並べられている綺麗な簪をぼうっと見つめながらゆっくり歩く。




「にゃぅ」


『…んお？』



細い路地名前を通った時、足元から可愛い鳴き声が聞こえた

目を向けると、なんとも可愛い三毛猫がちょこんと座っている。
愛くるしい目で私を見つめてくるものだから、それこそ蜜璃さんではないけれど 【きゅん】 ときてしまった


『 (お、お触りしたい…！！！！) 』



そろそろと手を伸ばしてその柔そうな毛並みを堪能しようと思ったのだが、

その子は するり、と私の手の間をすり抜けてしまった




『あ！ちょ、ちょっと待って』


「うにゃ〜ぅ」


『可愛いけど！！！！待って！！！！』



捕まえたきゃ追いかけて来い、と言わんばかりの目で私を見てくる三毛猫ちゃんを走って追いかける

長い追いかけっこが始まった



後ろからそれをじっと見ている人がいたなんて気付かないまま。


＊



『ふふふ…はっはっは！！！！

ついに！追い詰めたよ！』





今の私は側から見れば相当やばい人だろう

所変わって此処は山の麓の小川だ


え、こんなところまできたの？？とさっき自分でも思った。うん。

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