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Aside
｢断る｣
｢っ…。な、何故です？貴方は退屈していたのでしょう？僕からの申し出は最適では？｣
焦った様にそう言うアーシェングロット。
さっきまでの胡散臭さはどこへ行ったのか。
｢確かに俺は退屈してたよ。決闘を申し込むやつが現れるのも待ってた｣
｢なら何故っ…｣
｢お前じゃ無理だ｣
｢え？｣
｢お前じゃ無理。せめてマレウス位でないと相手にならん。恐らく、お前ら３人掛りでも俺じゃ赤子の手をひねるより簡単だと思うぞ。じゃ、そういう事だから｣
｢ちょっと待って下さい！まだ話は終わっていません！｣
帰ろうとした俺の腕を掴んで必死に引き留めるアーシェングロット。
｢なんだよ。決闘は受けない、話し合いはお終いだろ。往生際が悪いぞ｣
｢僕はどうしても寮長になりたいんです！どうか決闘だけでも受けてくれませんか！｣
はぁ…、つくづく俺の嫌いなタイ…、ん？
こいつ今寮長になりたいって言った？
｢なぁお前、寮長になりたいのか？｣
｢え…？あぁ、はい。そうですが…｣
｢そうかそうか、寮長になりたいのか｣
｢い、いきなりなんです…？｣
顎に手を当て頷くような仕草をした俺を怪訝そうに見つめるアーシェングロット。
｢卒業まで寮長を辞めないか？辛いことや投げ出したいことがあっても辞めないか？｣
｢ええ、勿論です｣
自信たっぷりに答えた。
上出来だ。
思わず口角が上がるのが分かった。
｢いいだろう。今からお前が、オクタヴィネル寮の寮長だ｣
｢へ…？あの、決闘は…｣
｢あ？んな面倒くさいもん要らねぇよ。お前寮長になりたいんだろ？｣
｢はい。そうですが…｣
｢なら十分だ！さっさと学園長室行くぞ｣
｢え、は？いや、ちょっ、うわあぁ！！！｣
そう言ってアーシェングロットを召喚魔法で出した箒に乗せて空高く舞い上がった。
｢あぁあ飛んでる？！｣
｢何言ってんだ。こんくらい普通だろ｣
｢い、いや、僕達は人魚でしたので何分飛行術が苦手なんですよ。だからこんなに高い所は初めてです｣
アーシェングロットはキョロキョロしながらそう答えた。
｢そういうもんなのか。よし、ちと寄り道してくか！｣
｢え、あ、あの、うわぁああ！！！｣
そう言って加速しながら更に高い所まで浮いた。
途中からアーシェングロットも目をキラキラさせて年相応の顔だった。
｢可愛い｣と言って顔を真っ赤にして怒られた話はまた別の時に。
感謝とよく分からん雑談(読み飛ばしOK 普段作者も読まない)→←４
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べにも(プロフ) - アカバさん» ( 'ω')ﾋｪｯ… あ、ありがとうございます…！更新速度あげられるよう頑張ります！これからもどうぞご贔屓に…(ﾉ_ _)ﾉ (2020年8月7日 17時) (
レス) id: c6b3d29b82 (このIDを非表示/違反報告)
アカバ - 初コメ失礼します！面白いです！これからも体に気をつけて更新頑張って下さい！ (2020年8月6日 0時) (レス) id: 25e6345673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べにも x他1人 | 作成日時：2020年6月8日 19時
