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Aside
そんなこんなで寮長になった訳だが、只今入学式の真っ最中。
皆黒いローブ来て並んで立って、葬式かよ。
長時間に渡る新入生の寮分けに飽きてきた俺は、堪らずローブに仕込んだポケットから飴を取り出し包みをあけ、口の中に放り込んだ。
｢うんまぁ…。やっぱこれが無いとダメですわ。生きていけない愛してる｣
｢たかが飴如きに大袈裟だな。つか入学式だっつってんだろ。いい加減にしろ｣
｢はぁ？今なんつった。たかが飴如き？てめぇ今すぐ土下座しろ。さもなくばてめぇを殺す｣
｢ハッ、御免だね。やれるもんならやってみろよ｣
売り言葉に買い言葉。
俺が胸ぐらを掴みながらそう言うと、副寮長も頭にきたのか胸ぐらをつかみ返しノッてきた。
今にも乱闘が起きそうな時、突如俺らに影が差した。
ついでに声も降ってきた。
｢ねぇねぇ〜。オクタなんとかってここであってる？｣
声がした方に顔を向けると、なんとも高身長で巨人みたいな奴がいた。
｢ああ、オクタヴィネルな。新入生は列に並んで待機だ。さっさと列並べ。俺の仕事が増える｣
列の最後尾を指さした後、追い払うように手を振る。
｢とんだクソだな｣
｢るっせぇよ。つか早よ土下座しろやゴラ｣
言い合いをしている内に寮分け、共に入学式も終わったらしく、他の寮長達は新入生を連れてゾロゾロと寮へ戻って行った。
｢はぁ怠っ。どっかの誰かさんの所為で何時も以上にだるいなー！もう新入生の引率したくないなー！｣
｢分かったよ！謝ればいいんだろ！ごめんなさい！｣
わざと聞こえる声で半ば叫ぶように言えば副寮長は謝った。
素直でよろしい。
｢土下座は？｣
｢流石に新入生の前だと示しがつかない。歓迎会が終わったらしてやる。それで勘弁してくれ｣
｢オーケーオーケー、それで許してやるよ。なんてったって俺は��慈悲��の精神に基づくオクタヴィネル寮の��寮長��だからな｣
にやけ顔で揶揄えば顔を歪めてこちらを睨む副寮長。
その顔に、更ににやついてしまいそうな衝動をぐっと堪えた。
｢新入生共、着いてこい｣
それだけ言って歩き出す。
鏡舎の鏡をくぐった時の新入生の顔を想像して、少し笑ってしまったのは内緒。
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べにも(プロフ) - アカバさん» ( 'ω')ﾋｪｯ… あ、ありがとうございます…！更新速度あげられるよう頑張ります！これからもどうぞご贔屓に…(ﾉ_ _)ﾉ (2020年8月7日 17時) (
レス) id: c6b3d29b82 (このIDを非表示/違反報告)
アカバ - 初コメ失礼します！面白いです！これからも体に気をつけて更新頑張って下さい！ (2020年8月6日 0時) (レス) id: 25e6345673 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べにも x他1人 | 作成日時：2020年6月8日 19時
