Life is com. No.2【コムドット】

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▷ゆうた




気づいたらもう家だった。部屋の目の前で、じゃあ、に続く言葉を探すAさん。





ゆうた「Aさん、お酒強いんだね。全然酔ってない。」



「ほとんど飲んでないからね。飲み直す？」





意外な提案に少しびっくりしながらも、喜びのが勝ち。




ゆうた「おじゃましまーす…、」



「ごめんね、散らかってるけど。」




綺麗にまとまった部屋。女の子っぽくない部屋で、極端に物が少なかった。


俺の部屋と作りは同じなのに、なんだか違う世界に来てるみたい。





シンプルなローテーブルに缶ビールと俺の部屋から持ってきたお菓子を並べる。





「かんぱい。」




スーツから部屋着に着替えたAさんが缶を合わせる。


オーバーサイズのＴシャツにショートパンツ。うわー、ギャップえぐ…。





ゆうた「普段家で飲むんですか？」



「ほぼ毎日飲むかも。」



ゆうた「俺は家では飲まないなあ〜。」



「外で飲んでも潰れないようにね？(笑)」




…そうだった、初めて出会ったときぶっ潰れてたんだった。





ゆうた「ほんっと、あの時はすみませんでした…(笑)」




久しぶりのオフ、久しぶりの酒、久しぶりの地元以外。


酔う条件は全部揃ってた。





ゆうた「ほんと全然覚えてないんだけどさ、なんでAさんは助けてくれたの？」



「んー…、なんだろう。…たまたま？(笑)」




…奇跡ありがとう。(笑)




それからだらだらと飲んでいたらもう深夜2時をすぎていた。





「お酒なくなっちゃった。」



ゆうた「買ってこようか？」



「んー…、もうだいぶねむい…、」




半分寝てるAさんをベッドへ寝かせる。…帰ったほうがいいよなあ、部屋隣だし。


まだ離れたくないなあ。




名残惜しいけど、部屋に戻りシャワーを浴びた。



…楽しかったな。というより、Aさんといるのは落ち着く。

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