千夜一夜絵巻～二人の国王～ (ページ10)

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夜の帳にページ10

A「もうっ！きゅんきゅん取り消しっ！えーんっ！(泣)」

お風呂あがってベッドに戻った途端ヤられた。

チャンミン「わ、悪かったっ！ムスコの不手際は親である俺の責任！殴っておこう！コノヤロっ！ペンペンだっ！」

A「もうやだっ！一人で寝るっ！出てって！」

チャンミン「お、おいっ！王を追い出すのかっ？」

A「出て行かないなら私が出ていく。この部屋からも、いーえこの城からも！」

チャンミン「出て行くってどこに行くんだ！」

A「あの山にでも行くわ。」

中庭の向こうの山を指さした。

クラーク博士のように。

チャンミン「あの山…あそこに行くつもりか？！」

A「ええ。ここにいるよりマシだもの。」

チャンミン「やめろ！魔物に喰われるぞ！」

A「チャンミンに喰われるより魔物の方がずっといいかもねっ！」

魔物？ええ！どんと来いよっ！

美女と野獣のベルだって幸せになったんだから！

第2のエマ・ワトソンになってやるわっ！

チャンミン「わ、わかった！俺が出て行く！俺が出て行けばあの山に行かないんだな！」

A「(大きく頷く)」

チャンミン「よし！なら決まりだ！朝までゆっくり休め？じゃあな！」

枕持って出て行った一国の王。

ここ出て行ってどこで寝るつもりなんだろう。

A「ま、いっか！これで朝までゆっくり寝られるわ！」

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コンコン！

キィ……

チャンミン「ミーノくぅーん…」

ミノ「ん……んん？！王様っ？！」

チャンミン「へへへ(笑)ごめーん。起こしちゃった？」

ミノ「どうしたんですか？枕なんか持っちゃって。A様と喧嘩したんですか？」

チャンミン「うん…っ！」

大きく頷く王様。

我の罪を隠して。

チャンミン「あのさぁ…一緒にぃ…寝てもいい？朝までっ！」

ミノ「いいですよっ！ベッドにあがって下さいっ！(ポンポンベッドを叩く)」

チャンミン「お邪魔しますっ！」

ミノ「王様と朝まで一緒に寝れるなんて光栄です！」

王様大好きミノくん。

下心ヌキに一緒に寝られて喜んだ。

そして、その気持ちを良く知ってる王様。

行ったら絶対追い返されるセフンのところにはゆかずに、厨房担当のミノくんのとこへ行くあたり、下心満載なちょいワル王であった。