千夜一夜絵巻～二人の国王～ (ページ1)

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しくじり先生の教訓ページ1

A「うわぁ！素敵！」

つき合って半年。
恋人の宮城くんと初めての旅行に来た。

しかも海外！
宮城くんたっての希望で「二人きりで過ごしたいから」ってコンドミニアム付きの無人島をセレクトしてくれるあたりロマンチックよね！

宮城「気に入ってくれた？この目の前の海も島もぜーんぶ僕たちのものだよ…？」

A「宮城くん…」

こんなクッサイ台詞も宮城くんだからこそ許されるのね…

宮城「A！」

A「え？いでっ？！」

急に手を掴んで歩き出したんだけど？！

宮城「時間がないんだっ」

A「え？時間ない？？」

無人島でゆっくりと過ごすのに？？

宮城「Aといろんな事したいからって意味だよ。あんな事もこんな事も！」

A「あんな事もこんな事もっ？！」

いやーん、宮城くんってば、まだ太陽サンサンなのに！

いきなりもう？
やっちゃう？
始めちゃう？！

なんて言ってる間にベッドへ投げ込まれる！
服ポイ捨て！

キスもそこそこ。
ｾﾞﾝｷﾞも御座なりハイスピードで動く宮城くん。

宮城「ハァ…ハァ…ハァ…んんんっ！」

早っ！
もう終わったっ？！

宮城「ハアァ…スッキリした。これで思い残す事ないわ(ニッコリ)」

A「え？」

スッキリは分かる。
思い残す事ないってどういう意味？？

宮城「こういう事だよ！」

A「？！」

ピストル？！
突きつけられた？！

A「宮城くんっ、じょ、冗談だよねっ？お、おもちゃだよね？ソレ」

パーン！！

A「ひぃっ？！」

ホンモノっ？！

宮城「つべこべ言わず早く歩けよ。この先の崖まで！」

A「崖までって、な、何で？」

宮城「決まってんだろ？崖からダイブしてもらうからさ！」

なんでダイブ？
そんなダイブしなきゃなんない理由思い当たらないんだけどっ！

宮城「しくじりだよ！」

A「へ？しくじり？私何も失敗なんて」

宮城「お前があんな番組見るからだろっ！」

あんな番組見るからって…あ、思い出した。
そういやしくじり先生宮城くんと一緒に見てたっけ。
アンミカが出てて元カレがスパイで、こんな人はスパイだと思えって言ってて、「宮城くんとよく似てるね！もしかしてスパイだったりして！」なんて冗談で言った後、無人島に行こうって言われた…

クロじゃんっ！