Amour Cafe〜愛溢れるコーヒーショップ〜#2

臨界点突破目前※Donghae視点 ページ3

ドンヘ｢ん…A…愛してる…｣





止まらないキス。
それ以上進もうとすると拒まれる生活…





無理矢理繋がってしまおうか？
いや、せっかく心は手に入れたのにそんなリスクは冒したくない。






けれど俺の我慢も限界がある…






ドンヘ｢ねえA｣






至福のキスタイムを一時中断して、Aに淹れてもらったコーヒーを飲みながら俺は話を切り出した。






ドンヘ｢旅行に行かないか？｣

A｢旅行？｣

ドンヘ｢うん。かなり先だけど今度の旧正月に。｣

A｢旧正月って(笑)クリスマスも年末も新年も迎えてないのに、もうそんな先の話？｣

ドンヘ｢笑うなよ。旧正月ならユイも学校休みだし、HARUも店閉めるからさ。｣

A｢じゃあみんなで旅行ってこと？｣

ドンヘ｢まあそうなんだけど、俺たちと兄さんたち家族は行き先は違うかな。｣

A｢旅行か…ユイも喜びそうね。｣

ドンヘ｢で、これは義姉さんからの提案なんだけど…ユイを義姉さんたちの旅行に連れて行きたいって言ってくれてるんだ。｣

A｢ユイを？｣

ドンヘ｢うん。俺たちにハネムーン気分を味わって貰いたいんだってさ。おせっかいだよね(笑)義姉さんも(笑)｣

A｢…｣

ドンヘ｢無理に義姉さんの言うこと聞かなくてもいいんだよ？今更ハネムーンも何もないし(笑)お互い家族旅行ってことで義姉さんには俺から断っておくから。｣






暫く考え込むA。
そりゃそうだ。
2人きりで旅行をする意味を…






だけど俺は知っている…
義姉さんの名前を出せばAが断れないことを…






そして長い沈黙のあと、コーヒーを飲んで真っ直ぐ俺を見た。






A｢…ううん。お義兄さんもお義姉さんもユイのこと気遣って下さるから…ユイもお義兄さんお義姉さんの家でご飯食べたりお泊まりするの大好きなの。旅行もきっと喜ぶと思うわ…｣

ドンヘ｢それって…2人で旅行してもいいってこと…？｣






恐る恐るAに問いかけた。
流行る気持ちを抑えながら
目前の勝利に歓喜する気持ちを抑えながら…






｢うん｣と頷くAに勝利を確信した。





やっと…
やっとAの全てを俺のものに出来るんだ…！






嬉しさでコーヒータイムからキスタイムへと代わる。
口の中に広がるビターな味わいが、より一層俺の欲望を掻き立てた…

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