シェアハウス～changmin～3rd (ページ25)

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記憶の断片 side changmin ページ25

「無理するなよ？」

「わかってる(笑)あともう少しだから。」

無事退院して、我が家に戻って来た。

早速連ドラの手直しを始めるA。

意識を失っていたせいで、入院中のAの記憶はほとんど欠落していた。

実習生たちがいた事、襲われた事、Aにとって辛い出来事はすっぽり消えていた。

頭が痛いという記憶は微かに残っていたが、なぜ痛いのか思い出せなかったのは幸いだったかもしれない…

だから病院側はもちろん、マスコミ対策も万全なおかげで、俺たちが話さない限り、真実はAの耳には入る事はないんだから……

ブー！

俺のiPhoneが鳴った

「マネヒョンからだ。ちょっと掛けてくる。」

「うん。」

Aをリビングに残し、ケランの部屋に行く。

「なんだよ。Aに嘘つくの気が引けるんだけど。」

部屋にはシェアメイトが全員揃っていた。

「へジョンの事だぞ。Aの前で言えるか。」

「検察から連絡が？！」

検察の窓口はキュヒョンがかって出てくれた。

「ああ。けどいい報告じゃない。」

「まさか…罪を問われない？！無罪放免か？！」

「いや。証拠も証人も揃ってる。起訴はされるだろう。」

「向こうの弁護士は精神疾患を理由に責任能力がなかったって主張してくるだろうって。」

「そんな？！Aを襲ったあの患者とは違う？！計画的で明らかに……っ！」

殺意があった…

「あの女したたかだよ。検察に送検された途端、言動をおかしくしやがった！」

「演技だよ演技！罪を逃れようとしてるんだ！」

「許せないです！ヌナを傷つけたくせに！罪がないなんて有り得ない！」

罪を犯したら、それ相応に罰を受けるのが当たり前じゃないのか…！

俺のファンだと言った彼女…それならば…俺にも罪が…

「おい、バカな事考えるじゃねえぞ。お前のファンだったからってお前に責任はない…！」

「……。」

だけど……いいのか…？

このままほっといて……！