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ある日、雨が降った。
2人が行くはずの森にも雨は降り、ベンチには座れる状態ではなかった。
彼も、彼女も諦めて帰っていった。
その雨は2、3日続いた。
まだ止まないのか、と雨が止む日をいまかいまかと待ち続け、
……ついにその日はきた。
彼女はいつも通りに森へ行き、ベンチで本を広げた。
彼はいつも通り近くのカフェでお昼を食べて森へ向かった。
楓は思った。幻みたいだ、と。
彼女が腰掛けているベンチにも、その上の木にも光が差し込み
それはそれは神秘的な光景となっていた。
Aも何気ない香りに包まれ、顔を上げてから
あまりの驚きに思わず顔を歪めた。
「Aちゃん？」
「楓くん」
一方は疑問で、片一方は断言した。
2人はそっと視線を上に移した。
「「会えたねぇ……っ」」
呆けたようなつぶやきを出して、笑った。
「約束、覚えてたんだね」
忘れてるかと思っちゃた、と泣き笑いする楓に
「忘れるわけ、ないでしょう」
と涙の止まらないAは返す。
ーー
「ずっと、待ってた。」
言われて戸惑う。
「私もずっと待ってた。毎月ここに来てしまうほどには。」
彼は私の言葉を聞いてとても驚いた顔になった
「僕も、毎月来てたんだけど、、いつ来てた？」
まさか、そんなわけ……
「じゅうよっか。」
はっと息を飲む声が聞こえて、それからか細い
「じゅうさん。」
「ずっと、すれ違ってたんだね。気がつかなかったなぁ」
と悔しそうに呟いた。
1日しか違わなかったのにずっと会えなかった。
「でも、今日、会えたよ」
「会えたね、」
昨日降った雨が原因か、空を見上げればあの日のような虹がかかっている。
「もう、離れないで。約束」
「楓こそ、離れないでね。約束」
大人になった少年と少女は八月、緑の生い茂る中で
約20年越しの約束を叶えて、約束をした。
「「ずっと一緒に生きていこう。」」
美しい、約束を。
end
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恋花です、こんばんは？こんにちは？
今回知り合いに誘われて参加させていただきました！！
このメンバーでいるのかなり恐縮です、、
なんかよくわかんない話になっちゃったけどすれ違いのお話です、
視点ぶっ飛んでごめんね、迷子なんです。。
ともかく読んでいただきありがとうございました！！
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