あの二人、今日も喧嘩してるんだってよ【ころん】

ねえ、そういうのずるい ページ10

『…はあ、まじでやだ』


『私生徒会だよ！？そんなん私と佐藤くんが文化祭支えてるようなものだよ！？』

「いや、誰だよ佐藤」


現在時刻、7時後半

私は部屋でころんとゆっくりしてました。いや、ゆっくりはしてないんだけど。


『…はあ…ちょーやだ…ほんとやだ…』

「…いや、僕の方が嫌だわ。
長瀬のメイド服見なきゃいけない僕の身にもなってよマジで」


うっわ…そうだこいつ知ってたけどそういう奴だった



『…ぶっとばすぞお前。あーあー、さとみくんは私の見たいってお世辞だったとしても言ってくれたのに。』

「ころんとは偉い違いだなー」なんて煽ると、スマホをしていたころんの肩がﾋﾟｸｯと反応した

すると、？



ﾑｽｯとした顔で私をじっと見てくる


「…なんでさとみくんが出てくんの。関係ないじゃん」


いや、なんなんだよこいつ逆ｷﾞﾚかよ。そしたらいきなりころんの顔が私に近づいてきた。


心臓がバクバクしてきて、怖くて目を瞑ると、


＿＿＿＿＿ﾋﾞｺﾝっと言う感覚と共に痛みが私の額に走った


『………へ…？』

目を開けると、ころんがﾆﾔﾆﾔして笑っている。

「…なに。ﾃﾞｺﾋﾟﾝしただけなんだけど？え、顔真っ赤だね〜〜WW」

『 なっ＿＿＿＿！？////』


「なにされると思ったのお？W」と煽ってくるころん。でも＿＿＿


私本当に、なにされると思ったの＿＿っ////



ま、まさか

「もう、仕方ないなあ」って

あ、あ…

「一回だけだよ」って

もう＿＿＿＿っ！///




『…ちゅ………ちゅー、されると思った』


耐えきれなくなって私がそういうと、ころんは言われると思っていなかったのか、顔を赤くして驚いていた。



「………へっ…？///」

『…あ、え、なんにもないうるさいお前』


私は赤くなった顔を隠すためにクッションに埋める。もう本当にこいつうざすぎる。

もうやだあ…




「…仕方ないなあ、ほんと」


ころんはそう言って、私を方を振り返る



え？え、？！？

長瀬A、いったい何されるの＿！？////




…ちゅ

そう、音が部屋に響いた気がした

気づくと、さっきﾃﾞｺﾋﾟﾝされたおかげで赤くなった額に、なにか柔らかい“も”のが乗っている


は…は…


ころんはイジワルっぽく笑っていた



『……っ！？////』

…なにされるかなんて、ほんとは最初っからわかっていた


『…ころん、お前顔まっか。』

「…いや、この部屋が暑いだけだし』


私はクスッと笑って、額を優しく手で抑えた

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