名前呼び ページ16
『…はぁ…今日で週末終わり…』
いつものようにころんと学校へ向かっていた私は、思い足取りにため息をつく
「…まあ、長瀬生徒会だしね。
…もう月曜日には文化祭だし。」
「長瀬に比べてなんにもやってないわあ僕」と肩を組んで歩くころんの背中を、私は見つめる。
『…明日って、土曜日だよね』
「…そーだね。」
『…ひ、暇?』
「…長瀬がいるから暇じゃないよ」
そうイタズラっぽく笑うころんに、私は「やったやった」と抱きついた
「…ったあ、体重増えた?」
『…いや、減った』
「…うわ、これで減ったとか基準がヤバいわ」
『…おいお前殺されたい?』
「…死にたくないです」
そんなたわいの無い話をしながら、私はころんと校舎に向かう。
『…かふぇ、行きたい。新しくできた、駅前の』
「…ぁあ、なんか言ってたね。いいよ、勉強する?」
『…したくない』
「それな」
『…でもしなきゃマズいからする』
「…いや、どっちだよWW」
私が無茶なお願いしても、しなくても、ころんはなんだかんだしっかりと言葉を投げ返してくれる。
口元に笑みが浮かぶ私達は、さっきとは違う軽い足取りで学校へ向かった
_____
『…おはよ。さとみくん』
「…おはよ、A」
おお、朝からイケメンスマイルありがとう。
そんな鞄を横にかけた私に、ころんの肩がピクッと反応した。
__「なんか、おかしくない?」
『…え、なにが』
「僕がまだ名前呼んでないのに、さとみくんは長瀬のこと名前で呼んでるじゃん」とジト目で拗ねていた。
いや、なんなんだよこいつ
「じゃあお前も名前で呼べば良くね?」
「…それは無理さとみくん」
『いやなんでだよ』
気持ちが1mmも読めないころんに、私は『はあ、』とため息をつく
「…つまり、ころんはAこと名前呼びできないけど、俺には名前呼びしてほしくない、と?」
『…え、そうなのころちゃん?WW』
「お前らマジでさぁあああ!?///」
顔が赤いのなら、多分さとみくんの言っていたことが図星だろう。
私は手で口を抑え、笑いを必死に堪える
つられて、さとみくんも堪えていた。
さとみくん「…ころん大丈夫だぞW
名前呼びとか関係なくAはお前しか見えてないからWW」
『…ちょ!?さとみくん!?///』
そんな私達に、ころんもつられて笑っていた。
本当は妬いてくれて嬉しかった、なんて。なんてね。
今日も、楽しい1日が始まる気がする__
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ゆぅり - 箸の続き気になり過ぎます!!更新頑張ってください!! (2022年8月6日 23時) (レス) @page30 id: 23fc903083 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ - あっきぃさん» それな!うちも同じ事書こうとしてたわww (2020年3月16日 17時) (レス) id: 6022793049 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 夢主ちゃんところちゃんが告白したときの昔話的なの見たいです(どっちが告ったのか知りたいだけ) (2020年3月3日 7時) (レス) id: 4df7e315c0 (このIDを非表示/違反報告)
らん@歌い手色の占ツク民達(プロフ) - え、待って。。ツンデレやん。。最高やん。。神やん。。 (2020年2月23日 23時) (レス) id: d574829136 (このIDを非表示/違反報告)
あっきぃ - 待ってやばいキュン死しそう 私ころんくん推しなのでマジでやばい 更新頑張ってください (2020年2月17日 22時) (レス) id: 44f0793f1c (このIDを非表示/違反報告)
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