10年経っても愛してる【不動明王】part３

２人ともすごいよ ページ45

*


夜、窓の障子をあけ街の景色を一望


街の街灯が真っ暗な景色にキラキラと光りとてもきれいだった




(…いつ、切り出そうかな)



お風呂も終えた


食事も



もう後は寝るだけ…




ヒロトは会社からの電話だと言って、申し訳なさそうに少し前に部屋を出た


心の準備をするにはもってこいの時間。





≪行動を起こすなら早く済ませることをお勧めするわ≫


≪この先迷って留まってしまえば貴女は"一生"幸せになんかなれない≫





「………」



占い師に言われた言葉を思い出すと心臓の音が大きく飛び跳ねる





言え、何が何でも






ｶﾞﾗｶﾞﾗ



「ごめんねA、思ったより長引いちゃった」


「ぁ…ううん、大丈夫!それより仕事の方は平気だった??」


「うん、ちょっとトラブルあったみたいだけど…まぁでもあの三人なら大丈夫だよ」


「ﾌﾌｯ とても信頼してるんだね」


「もちろん!」




きっとお日様園(あそこ)育ってきた仲間だからこその信頼




「それでAは?」

「え?」



「俺に言いたいこと、あるんだろ?」


「!!!」







…あぁ、私って本当に







「ごめんね、今日一日ずっと何か言いたかった様子だったの気づいてたのに…こんな時間になるまで俺が聞かなくて」


「っ」






周りにどれだけ気を遣わせてきていたんだろ






「でも…どうしてもここの温泉と、食事だけはなんていうか

お互い気まずくなって食べたり入ったりするのを避けたかったんだ」



「…っ」





優しい…優しすぎるよ……

そんなに私は気遣ってもらえるような、いい人じゃないよ




「だから…ね? Aの話今聞かせて?」



「ズルい…そんな風に聞かれたら誤魔化せない…っ」


「ｱﾊﾊｯ そうだと思ってこういってるんだよ」





ヒロトは全部わかってる


私がヒロトに話したい事、全部。





その上であえて私の話を聞くと言っている




なにそれ…私だったらそんなことできない、怖いじゃん


相手の気持ちを聞くのって





ほんと……風丸といい、ヒロトといい








「ごめんなさいヒロト」



「うん?」


「私、ヒロトとは」




「うん」









「―…ｯ 結婚、できません」









　 ２人共、すごいよ…

自らの意思→←苦しかった

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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