10年経っても愛してる【不動明王】part３

連絡先 ページ35

春奈と別れて保健室に戻ってくると、パソコンのロックを解除しつつカフェオレを作って席に着く



「ふぅ…」




ﾌﾞｰｯ ﾌﾞｰｯ




(ん?LINE…?)




LINEのアイコン表示が２件


スマホをタップして中身を開くとヒロトからだった




(今週末空いてるかな?例の件聞いてると思うんだけど…もし空いてたら温泉でも行こう?……か)




ヒロトとの旅行…そうだ、結局私はまだヒロトとの事何にも決着つけてない


明王と…早く連絡を取って、ちゃんと話さないといけない





「……よし」



ちゃんとヒロトにも話そう




(わかった、私の予定は大丈夫。その時で話したいことがあるんだ、いいかな?…っと)



意を決意し送信、そしてそのままスマホは机の上にさっと置いた




「さぁ仕事!!」




パンパンと数回両頬を叩いて意識を仕事モードに切り替える




(まずは一年生の資料から整理しないと!)




淹れたカフェオレを飲みながらカタカタとキーボードの音を鳴らし、生徒の情報を入力していく







そしてその日は一年生のデータ入力と、途中で保健室にやって来ていた生徒の面倒を見て終わったのだった





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―帝国学園にて―





「うし、鬼道くんに頼まれてた買い物は済ませたし…部活時間もあとわずかだが、一応顔だけでも出しておくかー」




今日は鬼道くんが会議に出ており不在の為、俺と佐久間で部活を仕切っている





「よぉーオメェら、ちゃんとやってっかー?」



「不動さん…!お疲れ様です!!あれっ、でも今日って買い出して不在なんじゃ…?」



「買い物が早く終わったんでちょっくら顔出しだけでもしようとな」


「そうだったんですね」




「おかえり不動、もう終わるし先に帰っていいぞ?後の事は俺がやっておくし」


「いいのかよ?」


「あぁ、問題ない ただ源田からまた連絡があってな」


「!!」



「不動が買い出し中で不在だって伝えたら、連絡先を教えて都合のいい時に不動の方からかけてくれと言っていたぞ」






そう言って佐久間君から俺に源田君の連絡先が書かれている二つ折りにされた紙を渡す





「……っっ」



俺はというと"あの話"が本当の話だったんだっと改めて感じ、中々その紙に手を伸ばすことが出来ないでいた






「…不動?」




いつまで経っても紙を取らない俺を不審に思い、顔を覗き込んでくる佐久間



仕方ないので渋々紙を受け取る





「っ、ありがとな」




*

婚約者? 不動side→←珍しいかな?

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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