10年経っても愛してる【不動明王】part３

チャーハン ページ28

*


そんなこんなでやってきてしまった晩御飯



「んー!やっぱ変わらずココのラーメンうまいよなぁ」


「そっそうだね」




なんだかんだでどこに行くか決まらなかったので雷雷軒にやってきた



「飛鷹もしっかり響木さんの後継いでるよな」


「あぁ、でも今のココのチャーハンは俺と響木さんの２人で考案したものなんだぜ」


「そうだったのか!じゃぁチャーハン１つ頼もうかな」




隣で飛鷹と楽しそうに会話をしながらラーメンを頬張る風丸を見ていると、何故だか食事が喉を通らない

きっと伝えなきゃって思いが強いからだ、その思いからきっと私の食欲が削っていかれているんだ





「A、どうする?」


「どうするって言わなきゃじゃん…!?」


「へ?」


「えっ…!?」



(うわ、ヤバい……!)


やってしまった感が全身を襲う





「チャーハン言わなきゃって…相変らず面白いなぁ」

「チャッチャーハン……?」



「? あぁ、Aも食べるか?」

「あぁチャーハンね! 私そんなに食べれないから、もし風丸が頼むならそれ一口貰おうかな」



若干声が裏返ったまま返答を返す



「じゃぁ飛鷹、この雷雷チャーハン１ついいか?」


「はいよ!」




(うわぁ…絶対風丸に変な風に思われてるよコレ)



「…何かごめんな、疲れてるのに連れまわしちゃって」


「ぇ…!?いっいやいや全然大丈夫だよ!うんっ、雷雷軒のラーメンはやっぱ美味しいね!!」


「そっか、ならよかった」




ちゃんとラーメンを食べ始めた私を見て安心したように笑う風丸

なんだかまた１つ罪悪感を感じてしまった





「はいおまち」


「ありがとう、Aはこれくらいの量でいいか?」


なんて尋ねながら、私が少量でいい事を言ってあったので気を使ってくれて、餃子のたれを入れる小皿にチャーハンを盛りつけてくれる




「うん、これくらいでいいよ!ありがとう」




お礼を一言言ってからさっそく雷雷チャーハンを頬張る




「ん〜!美味しい…!」


「あぁ!うまいぞ飛鷹〜」


「ﾍﾍｯ」




ラーメンのスープと意外にもこのチャーハンがマッチ

バクバクと食べていて、さっきまで喉を通らなかった現象がまるで嘘みたいだった





「ふぅ〜くったくったー」


「ごちそうさま!また来るね〜!」


「あぁ、待ってるぜ」





お勘定を払って風丸の車に戻る




「風丸…!」





緊張のあまり、ｷﾞｭｯっとシートベルトを握り締める



さぁ…言わなければならないときが来た




＿＿言うんだ、私

友情だ→←幻聴?幻覚?…本物!?

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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