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信ちゃんに、抱きしめられた。
だけど、突き放しちゃった。
なんでだろう。
本当は嬉しかったのに。
そうか、あれは信ちゃんの本意じゃないって分かってたから
嫌、だったんだ
その後、教室に戻りたくなくて
保健室に向かった。
ヤス先生に聞いてもらお。
「失礼しまーす、………」
ヤス先生しか居ないと思ったのに、
渋「あ、村上のや。」
………渋谷君がいるとは。
「信ちゃんの、じゃないけど…」
渋「ほーん、そーなんや、」
なんか、渋谷君って話す言葉、全部平仮名だよね
渋「じゃ、村上のこと好き?」
「嫌いじゃないです。」
何でここで“好きです”って言えないんだろう。
本当、私って素直じゃない。
渋「ほなら、大倉は?」
「嫌いじゃないです。」
渋「変わっとるな、自分。」
え、そうかな。
…………じゃなくて、
さっきから渋谷君のペースに流されてるじゃん、私。
「あの、ヤス…安田先生は?」
渋「知らん。
ここには、おらんで。」
なら、ここには用は無いや。
保健室から出ようとすると、渋谷君に手首を掴まれた。
渋「自分、村上のこと好きやろ?」
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