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第2章 ページ20

料亭から帰ってくると14時17分
24時までは残り9時間43分

雛「疲れた…」

ジャケットを抱えてソファに寝転んだ信ちゃん
ここに帰ってくると体の力が抜ける気持ちは俺も分かる

丸「なかなかカッコ良かったやん、信ちゃんお疲れ様」

雛「殺される思った」

倉「チビらんかったな」

雛「だからそれを言うなアホ」

ソファの横に立ってたら信ちゃんにおもくそスニーカーのつま先で蹴られた

倉「いったぁ…」

丸「信ちゃんはほんまにこれでええの?」

雛「え?」

信ちゃんと目線を合わせるようにソファの前にしゃがみこんだマル

丸「信ちゃんが横山の元にほんまに行きたくないなら僕は全力で戦うけど、もし横山のところに少しでも行っていいと思ってるなら、俺らのことは気にせんでいいから行ってほしい、その方が安全やと思うし」

少し弱気なマルに驚いた様子の信ちゃんやったけど、ソファに座りなおして居住まいを正す

雛「俺は、ずっと貧乏やったけどいくら金積まれたからって誰かの愛人として生きる気は無いよ、意外とこんなスリルある生活も悪くないかなって思ってんねんで」

丸「ほんまに?」

雛「うん、絶対マルとたつとおる方が楽しいやろ?タワマンなんかに閉じ込められたないわ」

ぎゅっと信ちゃんを抱きしめるマル

丸「さすが僕の姫やわぁ〜」

雛「だから姫ちゃうわ」

信ちゃんが望むならマルがやらないわけがない

倉「なんか感動的な感じなん?」

丸「たっちょんが感動的って言ったことによって感動的じゃなくなったと思うんやけど」

マルが信ちゃんから離れてジャケットを脱ぐ
まだ時間はあるし、俺もジャケットを脱いでネクタイを緩めて楽な格好で、信ちゃんの横に座った

雛「二人ともコーヒー淹れよかぁ?」

丸「ほんま?ありがとう」

倉「俺お腹いっぱいやからええわぁ、なんかスナック菓子とかある?」

雛「あんたすごい矛盾してること言ってるの分かってる?」

倉「ちゃうやん、料亭でたっかい料理を緊張した中で食べてたら気持ち的に一杯になったから食べ慣れたものを食べたくなってん」

味的には美味しかったはずやのに残念ながら胃がいっぱいになっただけで満足感はない

丸「ほら、たっちょんポテチ」

マルが投げて渡してくれたから開封して食べ始める
信ちゃんが二人分のコーヒーを淹れたところでマルも信ちゃんもソファに座る

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作者名:コーヒー豆 | 作成日時:2018年4月11日 17時

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