ピリオドマン (ページ19)

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雛「そ、そんなんっ！」

信ちゃんが大声を出して全員の視線が集まる

雛「そんなん、横山さんと初めて会ったのに、はいとか言われへんし、なんで普通に来てくれたら仲良くなれるかも知らんのに、無理やり奪おうとしたりするんですか！僕はっ、オモチャちゃいますよ！」

言うてることはしっかりしてるけどかなり怖かったらしく目がウルウルしてる
渋谷が内ポケットに手をかけたのを見て俺もポケットに入れてるエアガンのグリップに触れる

横「すばる、やめろ」

丸「大倉、まだいい」

とりあえず渋谷の様子を見ながら手を下ろす

横「ほなこっちも交渉の余地はないみたいやな、この京都の観光地のど真ん中でやるのはお互い都合が悪いやろ、今日は休戦日でどうや？」

丸「それが一番良いみたいやな」

横「休戦は今日の24時までや」

丸「ええでしょう、まぁせっかく料亭に来たんやから食事の続きでも楽しみましょか？残すのはお店の方にも申し訳ない」

横「そらそうや、にしても村上さんが思ったより骨あってさらに好きになってもうたわ」

小さくなって料理にも手をつけてない信ちゃんが横山に見られると、助けを求めるようにマルの方を視線を送る

丸「好きになるのは勝手やからお好きにどうぞ」

横「恋にあんたの許可なんか必要か？」

丸「頭ん中だけはロマンチックなんやね」

横「アホ言え、俺は元からロマンチストや」

どう考えても交渉失敗や、と心の中でため息をついた