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『はぁ…』
私は脳外に申し送りに来ていた。
たまたま、西条先生に出くわし、どうせなら医局で待ってればいいと言われ。
待っていた。
新海「悪い、オペが長引いた。
A？」
その声にふと我にかえる。
『あ、ごめん。なに？』
新海「申し送り。預かるよ」
『あ、うん。はい、』
私はファイルを渡した。
夫は、まじまじと申し送りのファイルの中身を見て
顎に手を当てていた。
新海「この患者…
！？」
気がついたら私はソファーから立ち上がり
夫に抱きついていた。
夫は驚きながらもファイルをデスクにおいて、私を優しく抱きしめてくれた。
新海「どうした
甘えたくなったか？」
自分でもなんでこんなことしてるかわからない。
ただ、なんとなく抱きしめてほしいと思ってしまった。
ついに私はおかしくなってしまったのだろうか
新海「何かあったのか？救命で」
『ううん。何もないよ』
新海「今日、一緒にかえろう。」
『え？でも、今日当直じゃなかった？』
新海「後輩に変わってもらうよ。」
『え…でも、、』
新海「いいんだ。
おまえを今日1人で居させたくない。
愛来がいるとはいえ…な？」
『…うん。ありがとう、』
なんだかただ抱きしめてくれただけでほっとする。
小さな変化にも気がついてくれて、心配してくれて、一緒に帰ろうと言ってくれる人がいてくれて、
どこまで私は幸せなのか。
この優しさにすがりついてしまいたくなる。
新海「…A、また痩せたな」
『え？そんなこと…』
新海「また、アレになってるんじゃないのか？
ここんとこ、俺も当直やらお前と家に帰れてないから見れてないが。。」
夫が言う…アレとは、、
＊氷食症＊
である。
私は、病気が治ってからも貧血をよく起こす。
氷食症は貧血のときによくあることなのだが…
私は気づかないうちにやってしまうので、いつも夫が注意してくれる。
新海「口開けろ」
『や。』
私は顔をそらす。
新海「キスして開けられたいのか？」
『…』
仕方なく…大人しく口をあけた
新海「あー、切り傷あるな。まあ、小さいけど」
『痛くないもん』
口を閉じるとPHSがなる。
『はい、わかった。
行かなきゃ…』
新海「帰り、救命まで迎えに行く」
私は頷いて、脳外をあとにした
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草食獣(プロフ) - 続編すごく気になります (2017年12月12日 22時) (
レス) id: b1facee860 (このIDを非表示/違反報告)
Asagi(プロフ) - 続編楽しみにしています。 (2017年12月12日 22時) (レス) id: 3aa4eacbc3 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！すごく面白かったので続編楽しみにしてます！ (2017年12月12日 20時) (レス) id: 05c1c60bfc (このIDを非表示/違反報告)
y(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！続編とても見たいです！！！ (2017年12月12日 20時) (レス) id: 93605edd34 (このIDを非表示/違反報告)
machida(プロフ) - 続編読みたいです！ (2017年12月12日 20時) (レス) id: def14193a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾌﾟﾘｨﾈ | 作成日時：2017年10月22日 0時
