m i n t ページ34
今日から灰谷が復活する。橘先生は「蒼瀬の休みは、救命に誰か搬送してくるよな」と笑ってるし。あの日の眼鏡姿に横峯と雪村は謎の感動。訳分からない。
搬送後、出血源を止めてそのまま縫合できたから良かったものの、もしも打ち所が悪かったら。九死に一生を得る…と言ったところか。
白石は彼が自ら死を選んだのではないか、と不安が隠せないようで。緋山は薬の効き過ぎで落ちるなんて、ねぇ、とその先の言葉は容易に予想できた。
「ねぇどう思う」
藍沢「あいつの事だからな」
PCを見つめる隣で私はその机に腰掛けた。そして時計の針を追っていると
灰谷「おはようございます！ご迷惑お掛けしてすいませんでした」
時間通りに来た。しかし誰だこいつ。笑顔といい表情といい別人化。おまけに包帯や固定用のバンドは露出。周りの顔がひきつった。
白石「ううん、全然」
ははは、と乾いた笑いにぎこちなさ。お陰で灰谷が今日からまた頑張りますだの、よろしくだの言ってるのが全く入ってこない。
藤川「あれヤバい、よな?」
藤川が椅子を滑らせこちらに寄ってくる。口元に人差し指を当て目をカッと見開くと、冴島が黙って彼を元の位置に戻した。
灰谷「今朝外来に来た男の子居るので診てきます」
周りを気にしない彼は満面の笑みを輝かせる。灰谷、そう呼び止めれば振り返り首を倒した。緋山が何してんの、って顔をしているが無視しよう。
「バンド、それ中につけるやつ。診察終わったら小会議室に来て。いいな」
あ、はい、と少々混乱しながら彼は走っていった。
--1時間後、私は午●ティーを口につけ、彼と向かい合った。
灰谷「A先生、」
下の名前で呼ぶのはスルーだ。
「まず、早くバンドを内側にして服着て」
キャップを閉め、スクラブを脱いだ彼に付け直す。
「痛いです！」「黙れ動くな」「んぐ！」
キツめにつけ直し、次に彼の頭の包帯を外し付け直す。ガーゼ交換も兼ねつつ、本来医師が怪我等したまま診察するのは不快感を与え不安を煽る行為。腕の傷もあるし、当面は長袖を着用するように促した。
灰谷「そこまで考えていませんでした…」
外に出せる状態にすると座り直す。本題を切り出すとするか、
「本当に不注意だったの?」
彼は躊躇わず口を開いた。
灰谷「睡眠薬ないと寝れなくて、あの日は特に服用しすぎて。ふらりとした時、一瞬思っちゃったんです。この1歩を踏み出せば楽になれるかなって」
─彼自身の優しさに気づくまで、ただ話を聞いていた。
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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