p e p p e r m i n t ページ28
「…は、話せばいいんでしょ」
冴島にシュークリーム2個で手を打たれた。控えめに見上げれば交わる視線。
藍沢「俺が話そう」
照れて話せなくなるだろ、と上唇をあげて挑発するように笑う彼に馬鹿、と腕を抓る。抓った腕を擦りながら彼は目を閉じた。
藍沢「フェロー時代を思い出せ」
──9年前
フライトドクター候補生として貪欲に技術を磨いていたあの頃。処置中、必ずと言っていい程言い合いが起こっていたことを覚えているだろうか。
「何してんのあんた」
藍沢「言われた通りしただけだ」
「それ私の！」
毎日この繰り返し。俺と彼女は対立することが多々の問題ペアだった。俺は2年程長岡救命センターで培ってきた技術があり、それを妬んだのか彼女がつっかかってくるようになったのだ。
俺は全てスルー。Aが一方的に俺をライバル視していたが、正直興味がなかった。
しかしある日の出来事で一変した。
──恩師である黒田先生の右腕を切断した
決断を躊躇い、恩師に促されてもなお俺は悩み続けた。命の時間は迫ってくる。その時、俺の目を覚まさせたのは共に現場にいたAだった。
「信じる。誰よりも近くで見てきたのよ、あんたの技術。藍沢なら救える」
この言葉がメスを握らせた。あんた1人なんてさせないから、と勝ち誇った笑みを浮かべて誘導に徹してくれた。あの時、こいつがいなかったら俺は普段通りになんて出頭できなかっただろう。
1番遠いようで1番近い存在。それが蒼瀬Aだった。
彼女に対する見方が変わってから、仕事厨の冷徹さとは裏腹に、仕事外での笑顔や仕草に何かを感じるようになった。
「藍沢」
藍沢「任せる」
信頼したいるからこそ任せられる。何か感じていたものは信頼だろう。そう俺は思っていた。しかし覆されるのは突然だった。廊下で彼女と患者の話をしていた時、
「藍沢私のこと信頼してくれて嬉しいよ」
無邪気に笑ってそういう。
藍沢「…お前もな」
「私のこと大好きだもんね、」
爆だ発言。本人はきっと冗談だった。だが、俺はそれを聞いて、熱が顔に集まる感覚を覚えた。
彼女に抱いていた思いの正体は�犢グ姚�
1人の女性としてみた感情。
藍沢「好き、かもしれない…」
不意に出た言葉に口元を覆う。
「は、はぁ?!好き？！」
目線を落とし、「…好き、だ」と繰り返す。
「わかんないけど、私も…かも」
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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