m i l k c h o c o l a t e ページ23
耳元でそう呟けば彼女はぴくり、と肩を震わす。彼女の髪をサラリとあげて、額に口付けする。
──耕作、大好き
真っ直ぐな瞳が俺を捉える。
俺はゆっくり、焦らすように、洋服に手をかけて、
耳朶、頬、首筋、鎖骨…下へと、キスを落としていく。するり、とシャツが落ちていく。
まるで陶器のような透き通った白い肌が露になる。胸元に、つけたはずの紅い印はもう薄くなっている。
指で、つぅ、となぞれば耳に届く小さな甘い声。同じところに上書きすれば
「ん、っ」
また甘い声。俺をもっと、って欲しがる声。縛りを解いて膨らみに唇で触れればさっきより欲しがる声が大きくなる。
俺の少しばかり残る理性を刺激する。
「こう、さく」
突然腕を掴まれ顔を上げると潤んだ目で訴えるA。彼女は俺の頬を両手で挟むと自ら唇を合わせた。深く、深く。
「ねぇ、」
藍沢「何だ」
そんな火照った顔で見ないでくれ。可愛くて仕方がない。
彼女は少し体を起こして俺に抱きついた。そして耳元でこういった。
──脱がしてあげる
彼女が積極的な日は珍しい。滅多に見られない。今度は俺のシャツが肩からするりと落ちて、気づけば視界が反転していた。下に柔らかいベッドの感覚。上に、獲物を狙う狼のような企んだ彼女の顔。
「誰にも渡さない、」
ほら、にやりと上唇をあげて笑うその顔。たまらなく好きだ。
いつもならあんなに可愛らしく乱れてくれるのに、今日は、普段見ない色気を出して乱れるのか。
藍沢「…上等だ」
汗で乱れ、
甘い甘い、声で
何度も、何度も、俺の名前を呼ぶ。
もっと乱れて。もっと愛して。
もっと俺のものって刻み込みたい。
「だい、すき！」
「っ…、俺も、っ！」
───暗闇に男女の声が響いた。
--…
まだ子鳥のさえずりが聞こえる前。俺は重い瞼をゆっくりとあげた。隣で俺の方を向いてすやすや、寝るA。頬をつつけば、んん、と声を上げる。
久々の乱れ方だった。脳内で昨日の彼女が鮮やかな映像とともに蘇る。
荒い呼吸。名前を呼ぶ声。妖艶な表情。身体中の赤い印。
藍沢「俺の負けかな、」
「負け? お? 認める?」
見ればにやにや、と俺を見て笑っている。
藍沢「誰もそうはいってないだろ」
「え、私聞いたんですけど」
この耳で！！と自分の耳を引っ張る。
藍沢「空耳だろ」
「その割には耳真っ赤ですけど？！」
体が思わず火照ってきた。
藍沢「黙れ」
「ツンデレかよ！！」
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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