m i n t ページ11
「夏だっていうのに暖かいコーヒーが美味しいってどういうことよ」
名取「そうですね」
夜ということもあってかコーヒーの温度が適温に感じる。隣を見ればでも熱いな、なんてボヤきながら美味しそうに飲む姿。
名取「先生笑うんですね」
思わず聞いてしまった。禁句だっただろうか、
「私だって人間よ。笑うよ」
そういった先生はまたいつもの真顔。何かざわつく。その真顔の裏の笑顔を見たからだろうか。
「てか何よ要件早くして私当直藍沢に怒られる」
ノンブレスお疲れ様です。
名取「俺、何のために医者やってるかわからないんです」
父の後を追うように医者という職業に就いた俺はこの悲惨な現状が飲み込めていなかった。別の言い方をすれば勢いでついた�狄Ν瓩妨�き合いきれないのだ。
「で?」
名取「え」
冷たく放たれたその一言に強ばる体。
「私知らないわよ」
名取「いや、そうじゃなくて…」
動揺を隠せない俺の言葉を遮るように蒼瀬先生はこう言った。
「あんたが何の為にやってるとか所詮患者には関係ないでしょう。患者から見たら医者は貴方だけよ」
先生はぐび、と缶の中身を飲み干す。
何も言い返すことが出来ない。確かに患者には俺の内心なんて関係ない。どんなことがあろうとも世間では医者であることは間違いない…
藍沢「蒼瀬」
お迎えか、腰に手を当てて嫌そうな顔をする藍沢先生。蒼瀬先生がうわ、みたいな顔をしているのがわかる。
「技術あるのに勿体ない。活用しなさい。他のフェローにも言ってるけど、何かあったら話くらいわ一応聞くわ、」
またね名取、そういって背を向けたまま俺に手をひらひら、と振る蒼瀬先生。
届くはずもない声の大きさで有難うございます、と呟いた。
最初は苦手なタイプだった蒼瀬先生。だけどあいつらがこの先生を頼るのもわかる気がした。
冷たくて言葉は鋭いけど、なんだかとても救われる言葉。
名取「俺もA先生…て呼ぼうかな」
─────なんてね。
--…
藍沢「ちょっとじゃない」
「ごめん完全に捕まってた」
エレベーターに乗り込むなりこの一言。
藍沢「当直の意味が無いだろ、」
「ごめんて藍沢。最近のフェロー皆弱いわ」
藍沢「そうだな」
「本当、昔の私達みたいよ」
藍沢「…懐かしいな」
「でもあの子達のいいところ、もっと伸ばしていきたい」
藍沢「…たく、お前らしいよ」
足先を見て、ふ、と笑みを零したように見えた。
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レイ(プロフ) - 再開待ってます。 (2019年11月25日 23時) (
レス) id: ffae72cfbe (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になってますが終わりですか？ (2019年9月2日 20時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます！もう更新されないのでしょうか？ (2018年10月16日 11時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いつも見てます！このお話が大好きです！更新がんばってください！ (2018年7月6日 19時) (レス) id: 79846cf961 (このIDを非表示/違反報告)
Nana(プロフ) - Rayさん» Rayさんいろんな人に細かくしてますが、手当たり次第いろんな人に誰彼構わずリクエストしてるようです。迷惑だと思いますよ。 (2017年11月1日 5時) (レス) id: 3273862ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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