個性：剛翼の彼女は海賊になる (ページ36)

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いや、1発じゃ足りない、100発くらい...と呟いている私に、大きな笑い声をあげたコーザさん。

コー「A、アンタすごいよ。」

「ん？何がです？」

コー「なんだろうな、安心させられるんだ。なんかアンタみてると、大丈夫だって思えてくるよ。」

「...バカにしてます？」

コー「してねェ。褒めてる。」

「ならいいですけど。あ、トトおじさんいます？」

コー「ん？親父と知り合いだったのか？ちょっと待ってろ、呼んでくる。」

「え、ありがとうございます。」

待て待て待て。

親父？

トトおじさんの息子、コーザさん！？

...え〜、意外なとこでこう、繋がるなぁ、。

すげー。

そう思っていると、トトおじさんが私のところに着た。

トト「おぉ！君はあのときの！ルフィくんは！？」

「Aです。ルフィはまだ寝てますけど多分明日には起きると思います。みんなの予想では起きてすぐに帽子かメシを心配するのではないか、と。」

トト「はっはっはっ！ルフィくんらしいよ！」

「あの、ありがとうございます。多分あなたのおかげなんです。ルフィさんがクロコダイルに勝てたの。」

トト「ん？？」

「ルフィさんに、水渡してくれてましたよね。クロコダイルは砂だから、水に濡れるとダメなんです。多分ルフィさんはそれに、あなたが渡してくれた水で気づいたんです。」

そう言うと、トトおじさんと呼ばれていた人は目を見開いた。

トト「そうか...ルフィくんの手助けを出来ていたなんて嬉しいよ。君たちはこの島を出ていってしまうのかい？」

少し寂しそうな顔をして、トトおじさんは言った。

「海賊なんでね。やっぱり冒険はしたいと思いますよ。旅に別れは付き物ですし。やっぱ寂しいですけど、あの人たちなら世界一周して戻ってくると思いますよ。」

そう言うと、トトおじさんは今度は驚いた顔をした。

トト「君は、そのとき一緒じゃないのかい？」

「あー、私、人探しをしてるんです。その人を見つけたら、その人について行くんです。あ、でも私この国好きなんでその人と一緒にもう一度来るかもです。ルフィさん達と一緒かもですけど。」

トト「そうか...何にせよ、いつか君にもう一度会えるのを楽しみにしてるよ。ビビちゃんも、あそこにいるコーザもな。」

笑いながら建物の影にいるコーザさんを指さすトトおじさん。

気づいてたのかよ、なんて言って出てくるコーザが少し可愛かったのは内緒だ。