女ヶ島 ページ19
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それから九蛇の海賊団の迎えが来て、個性的な人達とはお別れして、女ヶ島に向かった。
女ヶ島に入ったときは男がいる！と騒がれて矢が打たれたり、ルフィさんと治療でも島に入るのはダメだ！と揉めたりで色々あったが、島の沿岸に船を止めて治療することとなった。
それから1週間ほど経ったとき。
ニョン婆と呼ばれるお婆さんが私の元に来た。
ニョ「A、という娘はおるか？」
ロー「Aならここにいるが...どうした。」
ニョ「そなたがAか。実は最近蛇姫の様子がおかしくてニョ。そなたが精神科医だと聞いたニョで何とかしてやってはくれぬかと。」
ロー「だからAを貸せというわけか。」
「私はどっちでもいい。」
ロー「...まぁ、ここに置かせてもらってるわけだ。行ってこい。」
「分かった。ニョン婆さん。どこに行けばいいの？」
ニョ「感謝する。では、こっちに。」
そう言われ、私はローから離れて女ヶ島の中に入り、海賊女帝のいる城に案内された。
「海賊女帝。」
私は部屋に入り、海賊女帝に話しかけた。
ハン「そなたは...。何故ここに？ルフィの様子が変わったのか！？」
「いや。ニョン婆さんに頼まれて来た。アンタの様子がおかしくてみんな心配してるってね。ほら、精神科医的立ち位置だから。」
ハン「わらわは大丈夫じゃ。そんなことよりもルフィの様子は...。」
「変わってないよ。私は大丈夫？そんなわけないでしょう？ご飯もろくに食べてないんでしょう？」
私は隣にいた海賊女帝の妹だという2人の方を向いて聞いた。
2人の妹たちは悲しそうに頷いた。
「海賊女帝。あなたがそれで体調でも崩したら、ってみんな心配してるの。」
ハン「...分かっておるのじゃ。わらわとて1国をおさめておる。しっかりせねばならぬ。でもルフィが心配で心配で、どうにもならないのじゃ...!!」
「ルフィさんのこと好きなんでしょ？恋する乙女の気持ちは痛いほど分かるよ。...そうだよね、大好きな人が瀕死なんだもん、まともでいられるわけが無い。」
私がそう言うと、今まで座り込み、膝に埋めていた顔を少しあげてこちらを向いた。
ハン「...そなたも恋をしておるのか、？？」
「そりゃあ、年頃の娘だからねぇ。恋くらいするよ。恋してると周りが見えなくなっちゃうよね、...あ、安心してね。ルフィさんに恋してるわけじゃないから。」
そう言って、私は少し笑った。
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作者名：COCOA
| 作成日時：2021年8月31日 16時
