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「マジでなんで言わんの」
家に帰ると、としみつは怒っていた。
本当に、ごもっともなんだけど。
「まさか、本当にターゲットが私とか思わなかったし。
大丈夫かなー、なんて」
「は?」
ちょっと怖いよ、としみつさん。
お手柔らかにお願いしますよ。
「俺って、そんなに頼りない?
何の為に俺がいると思ってんの。」
「…うん、ごめんなさい。」
深く息を吐いたとしみつ。
また、迷惑かけちゃったかな。
「もし、言って俺に迷惑かかるとか思ってんなら
言わん方が迷惑だから。」
「うん。
あの、」
「ん、」
「としみつ、あの、
本当に、
本当にありがとう。
ちゃんと言えてなかったから。
としみつが来なかったら、
きっと、やばいことになってたし、
本当に」
「本当だよ、馬鹿じゃん。」
としみつに抱きしめられた。
きつく、きつく。
「としみつ、痛い」
「馬鹿じゃねえの、
もしお前になんかあったら、
俺の生きる意味なくなんだけど、ふざけんなよ。」
ぶっきらぼうで、不器用だけど、
あったかい。
よかった、としみつがいてくれて。
「A、
どこにも行かんで、絶対に。」
「行かない、
としみつも離さないでね。」
「当たり前、」
ここが一番だなって、
再確認した夜でした。
((そういえば、なんですぐ助けに来てくれたの?
((駅からずっとAの後ろ歩いてたから。
((え、としみつストーカーじゃん。
((うっせ、
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ゆん - 何度も読み返しています! めっちゃ最高です!!!!! (2018年6月17日 9時) (レス) id: c8143ac316 (このIDを非表示/違反報告)
栞 - うわあああ、たまらなく好き。。この作品最高。。何度も読み返してます! (2017年12月13日 18時) (レス) id: 6fc5970084 (このIDを非表示/違反報告)
ちーすけ(プロフ) - すごいこのお話好きです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年11月30日 21時) (レス) id: 4adda75a8c (このIDを非表示/違反報告)
つんつん(プロフ) - ありがとうございますー!!頑張ります!! (2017年9月6日 20時) (レス) id: f361be462a (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - すごい面白いです!これからも頑張ってください! (2017年9月5日 13時) (レス) id: 19a12c05ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年9月3日 7時