紅のリグレット ページ42
〜Prolog〜
記憶の中のあなたは
常に 哭いていた
決して、他人には見えない
奥底に眠る心の中で。
果てしなく続く敷かれたレールの上で
ここまで生きてきた、僕達。
一生、交差する事のない長い長い
茨道を振り返る度に
僕は何のために、この世に生を受けたのか
時々わからなくなる。
特別な友人なんて1人も居ない。
この小さな胸を光照らしてくれる灯火さえも。
そして、いつの間にか
あなたは王子
僕は召使い
大人達の勝手な都合で
僕らの未来は音も立てずに
この頬を涙で染める間もなく、儚く2つに裂けた。
あなたは覚えていないでしょう。？
昔…隣町の海に両親に内緒で出掛けた時に
2人で目に焼き付けた鮮やかな夕日。
世界を一瞬で、紅に染める
太陽の断末魔。
幼い頃
あの、鳥籠のような家に帰りたくなくて
ずっと…2人でこの夕焼けを見ていたくて
あなたの胸に縋って泣いていた時。
『おれは ひる。 しょー は よる。
2人で手を繋げばほら。こんな綺麗だよ？』
「ふふ。いっしょにかえろ？」
"俺たちはずっといっしょだよ、翔。"
あの時、夕陽に照らされて輝く海を背に
そう微笑んで手を差し伸べてくれたあなたは
世界中の誰よりも
哀しくなるくらい、綺麗に見えたんだ
そして、あの時
僕は心に決めた
記憶を無くしていたって構わない
たとえ世界の全てが
あなたの敵になろうとも
何があっても 僕があなたを守ろうと。
僕は知ってるよ。
あなたが本当は
誰よりも、綺麗な心を持っていることを。
この世界は残酷だから
王族の背景なんて誰も見向きやしない。
全ては、この環境を造り上げてきた
穢れた大人達のせいなのに。
そして…
あなたの暴走をとめられなかったのは…___
あなたを侵食していく悪魔を
恐怖で追い払えなかった、僕のせい。
取り憑かれそうになった僕を
兄さんが咄嗟に庇ったんだ。
もう二度と
二度とあんな想いはしたくないから。
だから…次は僕の番。
あなたを守る そのためならば
僕は悪にだってなってやる
嗚呼。今日も無常に3時を告げる鐘が
非情な王国に鳴り響く。
頭上に煌めく銀の刃が振り下ろされる瞬間
僕の耳には確かに聞こえたんだ
声を荒らげる群衆の中で
蒼い涙がひとつ
広場に落ちる音が。
泣かないで…？笑ってよ。
ねぇ、兄さん。
僕は
あなたの役に立てたのかな_____
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daygiow - すみません、前にリクエストした悪ノ娘は王女が翔さん、召し使いが智さんでお願いしますm(__)m (2018年5月13日 14時) (
レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - 星羅*さん» 了解です！楽しみです(^q^) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - daygiowさん» daygiowさん、お久しぶりです♪今回は初の試みでした！お気に召して頂けて嬉しいです！了解です！次回のお話が終われば以前頂いたリクエスト、悪ノ娘パロディを書かせて頂きますね！いつも有難う御座います( ；∀；) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 5f21451705 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - すみません、翔ちゃんが嵐さんになついてです。すみませんm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - こんにちは！かわいい舞賀家をありがとうございます(^q^) 私も翔さん受けが大好物で・・・・・！リクエスト失礼します！ 嵐さんのコンサートへ行って嵐さんになついて智にいがショック受ける話お願いしますm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年4月4日 15時
