いい加減にしろ！！２

昔の二宮と今の椎名 ページ5

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『すみません遅れて』

如月｢かしこまりすぎじゃね？｣

『一応先輩なんで』

如月｢一応かよ｣

『はい』

如月｢どうする？賑やかな居酒屋に行くか、それとも静かなBARに行くか｣

『先輩の好みに任せます』

如月｢じゃあBARで、行きつけあるから｣

『さぞお洒落なんでしょうね』

如月｢ばかにしてんのな｣

『いえいえ、そんなことは、笑』




スタジオからは歩いて行けるそうなのでゆっくり話しながら行くことにした。

イケメンなだけあって自然に道路側を歩いてくれるし、歩幅も合わせてくれる。優しいところは変わっていなかった




如月｢てっきり女優1本でやるのかと思ってたら、まさかの声優だったんだな｣

『こっちの方が自分に合ってる気がして』

如月｢顔の無駄遣いだな｣

『褒め言葉として受け取りますよ』

如月｢ポジティブでいいこと｣

『ありがとうございます』

如月｢あ、ここ｣

『…外装からお洒落ですね』

如月｢でしょ｣








＿



如月｢お前酒強い？｣

『まあ、それなりに』

如月｢酔うなよ、送ってくのめんどいから｣

『隠す気ないですね、めんどくさいって感情』

如月｢そりゃそうだろ｣

『そういうところは全然イケメンじゃないです』

如月｢他はイケメンだって？｣

『言ってません』

如月｢人気声優を潰せるほど肝座ってねえのよ｣

『なるほど』









それからはかなり飲んだ気がする。ちゃんと抑制はしていたがちょっと頭がふわーっとしてきた。

対して先輩は私よりペースは早いし多く飲んでるのに何一つ酔ってるようには見えなかった。
















如月｢お前………変わったな……｣





少し低い声で言われた言葉はとても藪から棒だった。





『………どういう意味で？』





それに対して私は視線だけを彼に向ける。





如月｢人当たりが良くなった｣

『そうですか』

如月｢それは、俺のせい？｣

『…自惚れないでください』

如月｢傍から見てたよ、お前の様子。誰かに対してあんなに明るく振舞ってるのなんか見たこと無かった｣

『昔からああですよ』

如月｢俺の前では違かったよ｣







あぁ、これ以上しゃべったらダメな気がする。だけどお酒の力はいらない時にも発揮されてしまうもので、








『私は……





昔からああでしたよ』



















『＿＿＿＿みんなの前では＿＿＿＿』
















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こんな序盤から和やかじゃなくてすみません…

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