２１話 ページ22
_
同時刻＿＿_雄英高校
相澤｢はあ？？１８歳？？｣
沢村｢やはり言わなかったんですね、アイツ｣
突然、公安から来たというガタイのいい男を招き入れた相澤はそいつが発した言葉に目を見開かせる。
なんでも糸野は今年高校１年生の１６歳ではなく、高校３年生にあたる１８歳だと言うのだ。
沢村｢こちらの説明不足です。ああ、いや、うちの上のものが事前にそちら側に一言言うべきなんですが…｣
いつものことなのか、頭を抱えつつもスラスラと言葉が出てくる沢村という男に相澤は同情する。
相澤｢いえ、こちらも勝手にうちの生徒と同じ歳だと思ってたので｣
沢村｢１８歳だからといって特に問題は無いのですが、糸野が高校生として潜入するのは初めてなもので｣
相澤｢は？｣
じゃあ今までどこに潜入していたの言うのか。
これが初ということは今までに何度も他の場所に潜入していたということ。それも歳としては高校生の娘がだ。
沢村｢基本的にテロ組織への潜入捜査がアイツの担当です。その中でも、糸野の得意分野が［ ハニトラ ］｣
相澤｢何、言って、｣
《甘い罠の意》機密情報などを得る目的で、スパイが色仕掛けで対象(外交官や政治家・軍関係者など)を誘惑したり、弱みを握って脅迫したりする諜報活動のこと。 主に、女性の諜報員が男性に仕掛けるものをいう。
それをまだ１０代の彼女がやっているというのだ。
相澤｢人手不足が過ぎませんか｣
沢村｢上が指示してるわけではありません。アイツが得策だと思った方法で情報を吐かせている迄です｣
相澤｢だが｣
それは果たして正しい方法なのか。
教師の立場である相澤としては口を挟まざるを得ない話であった。
だが、それを遮るように沢村は話を続けた。
沢村｢俺も、糸野の直属の上司も、
我々公安は国を守るために極秘の任務を行っています。彼女の捜査方法も我々の中に入れば間違いでは無いのです｣
テンプレートのような、まるで用意された言葉を並べられた相澤は今度こそ口を閉ざしてしまう。
相澤｢俺もアンタらのやり方に口を出せる権利はありません。この話は一旦置いときましょう｣
沢村｢ええ、では話を戻します。今回わざわざこちらまで出向いた訳は2つあります。｣
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 940人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
