２話 ページ3
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正直全然寝た気がしない。5時間だ？絶対嘘だよそんなの、嘘って言ってくれ。
沢村さんに背中を支えられながらゆっくりと起き上がる。夜中ずっと椅子に座ってたからか腰がバキバキだ。
『あ、そうだ沢村さん』
沢村｢何だ？｣
『手持ちある？』
沢村｢あ？あるにはあるけど、何？｣
『ちょっと貸して、私財布忘れちゃってさ』
沢村｢は？｣
ほい、と手を出して私は沢村さんに言う。
『タクシー代、ちょうだい』
冒頭にも言った通り、こいつは高校生でありながら公安委員会に務めるエースだ。誰が見てもエリートである。
だがこの女、なかなかのクズである。
＿＿＿＿＿＿＿＿
『ここが雄英高校か』
しっかり沢村さんからタクシー代を貰い、時間通りに雄英高校に着くことができた。目の前には雄英バリアとか何とか言われている大きな門がある。
いや……
『ここで待てと？』
公安が今日出向くってことは雄英に話は行ってるんだよね？待て、眠田さんのことだから言ってない可能性も無きにしも非ずだ。
ま、そもそも会長サンの指示らしいし、さすがに話は通ってるか。とりあえず待つことにし、雄英バリアに背を預けて待っていた。
校長｢君が公安の人かな？｣
危うく背を預けたまま寝そうになっていた私に声をかけてきたのは、犬…でもなく、熊…でもなく、
『……ネズミ？』
校長｢Yes！ネズミなのか犬なのか熊なのか、かくしてそのは正体は…
＿＿＿＿校長さ！｣
帰っていいだろうか。
肉球のついた手をぴょんと出し、得意げに話したその、ネズミだかなんだか知らないその人？動物？は？
クソっ、こいつのせいで脳内めちゃくちゃだ。
校長｢君が公安の糸野さんだね？｣
『そう、だけど。校長って学校長を略した言い方の校長で合ってる？』
校長｢その校長以外は私は知らないのさ！｣
その、さ！ってやめて。すごく頭に響くから。
もうこのネズミが校長なんだね、分かった。考えるのやめよう。
『公安委員会の糸野です。依頼の件で詳しい話を聞きに来ました』
自分の所属先と名前が記してあるカードを見せる。初めに言っておくと、クズJKと言われる私にだって敬語くらい使える。なんたってあの教育バカの公安で育ったのだ。
ちなみにだらけて任務した日は何故か会長にバレて説教される。誰だよチクってんの。
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
