１６話 ページ17
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相澤｢ほら｣
『は？何ですかこれ』
彼から渡されたのは見覚えのあるハンコが押してある封筒。【公安委員会】と赤いハンコが押してあるもの。
相澤｢公安から、お前宛だ｣
『なんでアンタのとこに届くんですか』
相澤｢さあな、自分で聞け｣
(一体何がしたいんだあの人は)
送った人なんて封筒を開けなくても分かる。眠田さんしか考えられない、こんな嫌がらせまがいなことをする人なんて。
そもそも私に直接指示を出すのはあの人しかいないし。極秘の任務なのだからもう少し慎重になってほしいところだ。
相澤｢ああ、それと｣
『まだ何か』
相澤｢職員室の生徒の出入りも多い。気を抜くなよ｣
『言われなくても分かってます』
相澤｢お前、そろそろ口の利き方を直さないならそれなりの対処をするからな｣
『私が退学になって困るのはそっちでしょ？無駄なことは考えてないで私の任務が成功するのを待っててくださいよ。そうしたらすぐさま出ていきますから、こんなとこ』
少々言いすぎたか。頭の隅でそんなことを思いつつ、封筒だけを手にして私は職員室を後にした。
＿＿＿＿＿＿
糸野が職員室を出たのを見計らったのか、マイクがウザったらしく肩を組んでくる。
マイク｢あれが公安から来たエースか。ﾋｰｰッ、血の気の多いガキだなあ！！！｣
相澤｢お前、面白がってるだろ｣
マイク｢まぁな！！相澤くんが振り回される側になるのは久々に見るからよォ！！｣
相澤｢ったく、どの生徒よりも扱いが難しいよ｣
教室に入ってきた瞬間、あいつは生徒たちでも察知できる程の殺気を放った。
だがそれも一瞬、生徒たちの中には不審にも思った者もいるだろうが、後の自己紹介で糸野の印象は完璧に好印象なものに覆されただろう。
(あれが公安のエース、糸野Aか)
わざと放ったとしか思えないあの殺気は果たして誰に対してのものだったのか。俺でさえも少し怯む程の殺気は、アイツと初めて会った時の感覚に近かった。
既に目星がついている捜査対象へのものなのだろうか。となるとA組に怪しい奴がいるということになる。
早く内通者が見つかって欲しい反面、アイツの任務が滞ることを願ってしまう矛盾した自分がいた。
いずれにせよ、うちのクラスに内通者が居ないことを願うばかりだった。
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
