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『ほんとにめくらないでよね?』
梅原「めくんねえって言ってんだろ。つか、興味ないから大丈夫」
『それはそれで嫌なんだけど』
梅原「じゃあ何?めくってほしいの?」
『違うっつーの、この顔面詐欺師め』
梅原「んだよ、それ」
んな事言ったらお前もだろ、と不服そうにうめが言った言葉はスルーしておいた。
スタッフ「それじゃあ、椎名さんが座ってもらって梅原さんは椅子の縁に腰をかけてください」
若干高級そうに見える椅子に私が座り、十分な大きさの肘掛にうめが腰かける。
スタッフ「では、椎名さんは足を組んでもらって」
スカートの中が見えるか見えないかくらいのギリギリのラインだった。もう33なんだけど、と思いつつもスタッフの指示に従う。
カメラマン「いいね〜、すごくいいね〜映えるよ〜、さすが美男美女だ〜」
ここまであからさまに褒められるのも慣れてなく頬に熱が集まるのも感じて、首をふるふると振り仕事モードにしっかり戻った。
カメラマン「じゃあ次、梅原くんが椅子に座ってその上に椎名ちゃん座ろうか」
なんだって……??
『いや、いやいやいや!!!!さすがにそれは無理です!!!』
梅原「仕事だろ、断るとかないだろ」
『なんでお前は前向きなんだ』
カメラマン「よし、撮っていこう」
『(このカメラマンさん苦手だ)』
梅ちゃんはすでに椅子に座っていて、こちらをじっと見ている。待ってる、完全に待ってる。
『重いよ、私』
梅原「いいよ別に、そこまでヤワじゃねえし」
『否定してよ、顔だけかよイケメンは』
梅原「いいから早く来いって」
『ちょっ!!』
ぐっと腰を掴まれてうめの上に引っ張られた。慌てて退こうとしてもお腹にまわされた腕はもちろん振りほどくことが出来ず、諦めることに。
『こういう恋愛要素は無かったはず……』
梅原「何言ってんだお前」
カメラマン「ああ、なんか違うな」
『おい』
思わず小さな声でおいって言っちゃったよ
ここまでさせてなんか違うで済まられるか!!
カメラマン「あ、梅原くんは足を広げてその間に椎名ちゃん座ろうか」
もっとマシなあんが来るのかと思ったけど、たいして恥ずかしさは変わらない案だった。
梅原「分かりました」
『なんで今日に限ってそんな従順なのよ』
梅原「俺はいつでも先輩には従順ですけど」
『敬語気持ち悪いやめて』
梅原「理不尽かよ」
『もう、仕方ない、やるか』
梅原「最初っからそうしろ」
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ひながき(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!!公開いたしました!!今後ともよろしくお願いします! (2022年1月5日 22時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメント失礼します!いつも楽しく読ませていただいています!声優さん方の絡みが毎回面白くて好きです!是非四章も読みたいと思っているのですが、パスワードが必要との事ですので、差し支えなければパスワードを教えてもらってもよろしいでしょうか?応援してます! (2022年1月4日 15時) (レス) @page50 id: afc7ca5521 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - レイさん» 毎章コメントありがとうございます!!もう私からしたらマブですね。続編も読んでいただけると嬉しいです! (2021年12月29日 15時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 遂に三章目、、、、終わってしまった。。。。今シーズン(?)も面白かったです!え?シーズン4?待たねえ奴いる?いねぇよなぁ!!右の星連打して、楽しみにしてまぁす!!!!() (2021年12月29日 9時) (レス) @page50 id: c204bce294 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - sakubasho3104さん» いいですねそれ!笑 コメントありがとうございます!書いてみます! (2021年12月7日 19時) (レス) @page29 id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2021年11月17日 23時