【文スト】モブでいい。モブがいい。

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太宰side


｢太宰。太宰治だ。｣




自分の名を敦くんに教えている時、ふと視線を感じた。



振り返ってみると此処から少し離れた木の上に女性らしき人影が見えた。







...あ、目が合った。




すると明らかにその女性(?)は動揺し、あたふたし始めた。







怪しい。







そう思った私は木の方へ足を進めた。



｢えっと...太宰さん？何処に行くんですか？｣



後ろから敦くんの声が聞こえるがこの際無視しよう←



もう少し、というところでその人は木からジャンプし物凄いスピードで街中の方へ駆けていった。



｢見失っちゃった｣



私が肩を落としていると後ろから国木田くんの怒声が聞こえた。


｢おい太宰ィ！定食屋に行くのならとっととしろ！｣


｢国木田くーんいつの間にこっち側に来たの？｣


｢そんな事はどうでもいい！お前のせいで予定が大幅に狂っている！早くしろ！｣


｢えぇわかったよ。｣



まあ見たところ危害は加えそうになかったし、今のところはいいか。

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