109 ページ9
翌朝、6時少し前。
いまいち理解できないまま、重岡さんに言われた通り公園の噴水前に置かれたベンチに座って待つ。
周りにある花壇ではマリーゴールドが綺麗に咲いていて、朝日をたっぷり浴びて光ってる。
それをぼんやり見つめてると、遠くから足音が聞こえた。
「上田さん！！ごめん、待った？」
小走りで重岡さんが近寄ってきて、満面の笑顔。
やっぱ、好きだなこの人の笑顔。
「ううん、さっき来たところだから大丈夫」
「そっか。あ、おはよ」
「うん、おはよ…。
あのさ、今日はどうしたの？いきなり朝からランニングとかびっくりした」
「せやな、すまん。
俺昼から出勤やったから、朝しかゆっくり時間無かった」
「そうなんだ…？」
話が見えない。
ゆっくり時間をあるからどうするつもりなんだろう。
「朝ランとか、してる？普段」
「全然。朝から疲れたくないもん」
「あはは、なんやそれ。朝の運動気持ちいいで」
「…それを教えてくれるために今日呼んだの？
あ、これもしかして専属トレーニングの１つ？」
それならちょっと納得。
さすがにジム外でトレーニングは普通はしないけど、多少プライベートでの交流があるから特別にとか？
勝手に納得してると、重岡さんは苦笑いをした。
「あー…そう、捉えるわけですか…」
「違うの？
なんかさ、重岡さんと朝ランて似合うよね。
断然夜型より朝型って感じ！」
「なんや、中学生みたいってことか」
「違うよ、爽やかだなってこと。
いつもどの辺走るの？私陸上部だったから走るのは結構得意だし好きなんだよー」
やっぱさ、ガツガツいくより長期戦で側にいたいなとか思ってたけど
いざこんな風に職場外出会ってくれたりするとテンションが上がってしまうわけで。
だから、ついついペラペラ喋ってしまう。
軽くストレッチしようと思ってその場を離れようとしたら、重岡さんに手首を掴まれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Chiha(プロフ) - すっごく面白かったです！！！！！！！！一気読みしました。読み終わった今もときめきが止まりません笑 素敵な作品をありがとうございました。 (2019年12月4日 1時) (
レス) id: fe3e47ab0b (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お酢んさん» コメントありがとうございます^_^ストレートに褒めてもらえて嬉しいです♪今後とも、また読んでいだだけるよう頑張ります！ (2019年5月31日 20時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ミルキァさん» コメントありがとうございます^_^素敵な作者様がたくさんいる中で、そのように言って頂きすごく嬉しいです！ありがとうございます。今後もどうぞよろしくお願いします☆ (2019年5月31日 20時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 藍沢さん» コメントありがとうございます^_^満足して頂けたようで嬉しいです♪最後まで読んで頂きありがとうございました☆ (2019年5月31日 20時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ゆこさん» コメントありがとうございます^_^重岡さん、我ながら今回も素敵に描けたなと自画自賛して満足してます笑笑。続編については、考えている事がありますのでまた機会がありましたら読んでやってください！最後まで読んで頂きありがとうございました☆ (2019年5月31日 20時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2019年5月18日 15時
