Happy Together 2

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怪しまれず、警戒もされないように話しかけるにはどうしたら…





退屈やった講義も、それを考えているだけであっという間に時間は過ぎていく。






講義を終えて、あの子に話しかけようと視線を移すと後ろの隅の方に座って教材を片付けてた。

1人なんかな、超ラッキーやん。






頰が緩まないよう我慢しながら近づいて行こうすると、それより先に別の男が彼女の側へ向かって行った。







「おったん？休みかと思った」



「うん、寝坊して遅刻しちゃった」



「へー、珍し。お婆ちゃんレベルに朝強いのにな？」



「失礼だな！シゲちゃんだってお爺ちゃんみたいに早起きでしょ」







仲良さそうに話す2人を見て、その時はカップルなんかと思った。




ショック過ぎて気分が落ち込むのも当然ながら、次の講義もまさかの同じ。

今度は2人は前後の席に座って、何で並ばないんかな？






疑問に思いながら、悪趣味やけど会話が聞こえるくらいの場所に俺は座った。






しばらくして、男が2人と女の子が1人やってきて

女の子が彼女の隣に座る。







それを見て、あの2人は仲が良いだけで付き合ってるわけちゃうんやなって理解した。






「A、東京行ってきたの？」



「うん、昨日の朝夜行で帰ってきてそのままバイト行ったー」



「マジか、ハード過ぎて寝坊もするなそれ」



「そうなんだよ。二度寝しちゃった」



「そこまでして彼氏に会いに行きたいん？凄いな」



「うん。バスが1番安いもん」






5人の会話に聞き耳を立てて



彼女の名前はAちゃんで、彼氏は東京におって遠距離恋愛してんねんな。







だったら、もしかしたら頑張れば見込みあるんちゃう？

そいつらだって友達なんやろ。






何とかして、あいつら以上にAちゃんに近づいて仲良くなりたい。





そんな気持ちはどんどん加速していった。

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