Happy Together 2

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あの後は心ここに在らず状態で、早々に大阪へ戻ってきてしまった。


ロクに話し合いもせず、東京に戻る話しもウヤムヤ。
バイトは年内に辞められるよう店長に頼んできなさいって言われて。






健人と別れたら、私にとって東京は彩りが無い場所なんだ。

家族もいるし、昔からの友達もいるけど



なんか、必要としてくれる人はいないって感じで。







新大阪駅に到着して、びっくりするくらいの安心感。

やっぱり四年住むと意識って変わるんだ。

今の私はすっかり大阪に馴染んでるみたい。






一人暮らしのひんやりと寒い狭い部屋も、やたら居心地の良い空間に感じた。






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次の日、卒論の資料が欲しくて大学へ行った。




図書館で本を数冊借りて、お腹空いたから超久しぶりに学食でも行こうかな。


今なら授業中だから、1人でランチしててもあまり浮かないはず。





そう思って食堂へ向かって歩き出そうとすると、目の前からこちらへ来る人の姿に体が固まった。






向こうも私に気づいて、足が止まった。






どうしよう…と考えてる内に向こうは背を向けて立ち去ろうとしたから、思わず走って引き止めた。








「神ちゃん！待って！」






その袖を掴むと、神ちゃんは驚いた顔をして振り返った。

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