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次に本屋のバイトへ行くと、それまで金に近かった茶髪だった神ちゃんの髪色が黒くなっていた。






「おはよ、神ちゃん。髪どうしたの?黒い…」



「おはよ。そろそろ、就活準備」



「まだ早くない?最近は春からしかどこもエントリー出来ないし…」



「おん、ほんまはデパートの本部の人から派手過ぎやって怒られた」



「あはは、なるほど。うちの店長は緩いけど、たしかにデパートの人達はお堅いもんね。


それで染め直したんだ、素直で偉いね。

でも似合ってるよ」





金髪の時より、今の方が好青年ぽくて話しやすそう。


そしたら神ちゃんは少し頬を赤くして、でも嬉しそうに笑ってくれた。







「ほんま?ありがと。黒髪なんて何年ぶりやから不安やったけど、Aがそう言ってくれて安心したわ」



「神ちゃん就活これからかぁ〜…大変だね。でも神ちゃんは何となく内定もすぐ取れそうだね」




「ほんまにー?色々教えてや、先輩。



…てかさ、Aここに就職は誘われんかったん?」




「ここって、本屋の事?



チラっと冗談ぽく聞かれたけど、卒業したら東京に多分戻るって言ったらそれ以上は聞かれなかったよ。

神ちゃん、もしかしてスカウトされたの?」



「おん、まぁ…ありがたいことにな。



帰るつもりやったんや、はじめから。卒業したら実家に」



「もちろん。一人暮らしは、もう充分!早くお母さんのお世話にもう一度なりたいでーす」



「ええぇ?自立せぇよー。





……そっか、Aは東京戻るんやな」




「ふふふ、寂しいでしょー



なんちゃっ…

「おん、寂しいわ。


ぶっちゃけ、Aがここに就職するなら、俺もって思ったのに」






え?





それって…、






「ごめん、変なこと言うたな。


俺この後レジやから行ってくるな」






意味深な言葉を残して、神ちゃんはレジ業務をしに行ってしまった。

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さくら(プロフ) - お酢んさん» コメントありがとうございます^_^シゲちゃんはこんな風に会話するのかなって想像しながら描いていますが、違和感を感じさせていないか不安でしたが安心しました。次章も是非よろしくお願いします。 (2018年10月17日 16時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
お酢ん(プロフ) - 面白くていつも更新楽しみにしています。特にセリフが好きで、表情や声色まで細かく想像出来るので、臨場感を感じながら読ませていただいてます。続きも楽しみにしてますね! (2018年10月15日 18時) (レス) id: 4a771cb855 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» まさしくその番組です笑!怖いですよね、でも芸達者で凄いなっていつも思ってます^_^ (2018年9月21日 20時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 某番組のストーカーの動画見た!神ちゃん、こわっ(笑) (2018年9月20日 23時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - あのね、彼氏の健人君の知り合い設定で浮気してないか探られてたみたいな予想(笑)シゲちゃんとの仲を邪魔するのかなーって思ってた。 (2018年9月20日 23時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年9月10日 14時

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