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「ごめんごめん…泣かせたいわけやないくて…」
「いえ…ごめんなさい。泣くなんて卑怯ですよね…。
重岡さんて、ほんと変わってる。
普通こんな態度されたらムカついて嫌うでしょ？」
「せやなー…。
でも、俺は広瀬さんは強がってると思ってて。
だから、放っておけないし、知りたいねん。広瀬さんの事も、何がこんなに頑なにさせてるのかも」
涙を拭う広瀬さんをまっすぐ見つめながら、丁寧にきちんと伝えよう。
もう少しで、彼女はきっと心を開いてくれるはず。
「……じゃあ、恥ずいけど俺が先に話すな！
広瀬さんの可愛いところ」
「え…いいです。恥ずかしいです…」
「アホ。俺のが恥ずいんじゃ。
…3月の終わりくらいかなー…。あの花屋の前にでかい桜の木あるやろ」
「はい…」
「そこで、めっちゃ桜の花びら浴びてた」
「…そんなことありましたっけ…？」
「あったあった。髪の毛とか色んなところ花だらけでさ…
あれ見た時、綺麗な事やなった思った。それで終わってたら、俺こんな気になってなかったかもしれん」
「何かありましたか？」
「ふはは、覚えてへんの？そのあと、思いっきり風で飛んできた新聞紙顔面で受け止めてたの」
さっきまで天使みたいだったのに、いきなり現実に引き戻された気がして。
そして、その出来事を思い出したらしい広瀬さんは一気に真っ赤になった。
「嘘！あれ見てたんですかっ！？
もーーー…超恥ずかしい……」
「見とった。めっちゃオモロかったわ」
「あんなので、よくここまで…」
好きになれましたね。って言いかけたのをやめた？
キュって唇を紡いで、また開きかけた心を閉じた。
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さくら(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます^_^過去の作品から読んでくださってるんですね、とても嬉しいです♪新作もよろしくお願いします☆ (2018年4月22日 7時) (
レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - さくらさんこんにちわ。新作おめでとうございます。マシェリからお話し読ませて頂いてます。さくらさんのお話しはどれも大好きです。新作も頑張ってください(^ ^) (2018年4月21日 23時) (レス) id: 07c55f30e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2018年4月21日 11時
