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話していく内に少しずつ打ち解けていって




本当に少しだけど、彼女の事を知ることができる。






「名前、聞いてもええ?俺は重岡大毅で、26才です」


「もちろん。広瀬Aです。…私も26だから、同い年ですね。今年27ですか?」


「そうそう!なんや、タメなんやね。じゃあ、敬語止めようや」


「…いえ、お客様なんで…」


「店の中でだけでええやん。



なぁ、広瀬さん大阪の子じゃ無いん?標準語やな」


「はい。ずっと東京だったんですけど、この春に大阪に来たばかりなんです。




…だから、友達とかもいなくて。こんな風に誰かと夕飯食べるなんて久しぶりだから嬉しいです」








そう言って少し寂しそうに笑うから、胸が苦しくなる。



なんで、わざわざ大阪にきたんやろ。



ワケありなんかな。さすがにまだそれを聞くには早過ぎる。






「…だから、来てくれたん?今日。

まさかOKしてくれるとる思わなくてビックリした」



「そうなのかも。…だからね、重岡さん。



殆ど初対面なのにこんな事言うのもアレなんですけど…





友達になってくれませんか?私の、大阪に来てからの友達1号さん」





「え…」






友達になったら…好きやとか言いにくくなるんですけど。




だけど、友達から攻めていくのもアリなんかな?




とにかくまず、繋がることが1番。







「あ…うん、もちろん。俺なんかで良ければ」



「ほんとですか?ありがとうございます!



じゃあ、私協力しますから遠慮なく何でも言って下さいね」



「ん、協力?」



「重岡さん、すっとぼけても私分かってますよ?




狙ってるんでしょ、友ちゃんの事。可愛いですからねー、あの子」







……








すっとぼけてるのは、どっちや。






そんな風に思われて、想定外過ぎてどう反応すれば良いのか分からなかった。

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さくら(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます^_^過去の作品から読んでくださってるんですね、とても嬉しいです♪新作もよろしくお願いします☆ (2018年4月22日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - さくらさんこんにちわ。新作おめでとうございます。マシェリからお話し読ませて頂いてます。さくらさんのお話しはどれも大好きです。新作も頑張ってください(^ ^) (2018年4月21日 23時) (レス) id: 07c55f30e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月21日 11時

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