アンジュ・エ・デモン 4th

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ランチはいつも社員食堂。

だけど、今日は百合を誘って会社の近くにオープンしたカフェに来てみた。





アメリカンなハンバーガーのお店は、都心にしてはリーズナブルだし内装はおしゃれだし、人気出そうだな。

あとで神ちゃんに教えようって写真を撮ってる百合を見て、ラブラブですね…と改めて感じた。







「ねぇ、百合って神ちゃんの事本当は好きだったの？」


「…いや、ナシじゃ無かったけど、具体的に考えては無かった」


「そっか。幸せそうだよね、なんかさ」


「まぁね。今まではさ、自分が好きじゃなきゃ幸せに付き合うのは無理かなって思ってたんだけど…


でも神ちゃんから付き合おうって言われて、直感でOKしちゃった。もちろん後悔はしてないけど」


「神ちゃん、今日残業にならないように頑張ってたよ。外回り行く前に事務処理一生懸命片付けてたし」


「ふふ、そうなの意識高めなのよ私の彼氏は」







なんて幸せそうに頰赤らめて笑ってる百合は、少し前までの竹を割ったみたいな理系女子じゃなくて

恋する可愛い乙女。







「で、どうかした？私達が社外でランチする時って、必ず何か話したい事がある時だよね」



「…実はさ、昨日あの後流星くんに会いに行ったんだ」


「おぉ、アグレッシブだね！そんなに会いたくなっちゃったの？」


「そんなんじゃなくて…むしろ、その逆でさ。




もう、2人では会わないって伝えに行ったの。他に好きな人がいるからって」







百合は驚いた顔をしたけど、納得したみたいに頷いた。

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