アンジュ・エ・デモン 2nd

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俺は中学の時ちょっとやさぐれてて





クラスは違えどシゲは目立つ存在で知ってた。
なんとなく、キラキラしてて

最近の言葉を借りるならリア充、みたいな。






一匹狼の俺は、よく立ち入り禁止の屋上で休み時間を潰してたけど





あの日から何となく友達になった。








「何か用？ここ立ち入り禁止やで」



「先に入った奴に言われたないわぁ。

つーかさ、屋上って入れるんやな。知らんかった」









それから時々話すようになって、でも高校は別々やったから、それっきり。






だから会社の内定式で会うた時は飛び上がるくらいビビったし、嬉しかった。








色々あって4年経って、今は同じフロアで働くようになって






で、俺と同じ部署で同期のAの事が好きってのは一目瞭然。

やば、おもろ。








「神ちゃん、昔とえらい変わったなぁ〜。尖っとったもんなぁ、りんご丸呑みしとったやん」



「うっそ。大蛇じゃん、神ちゃん」



「アホかっ！シゲは盛り過ぎやしAも真に受けるとか頭おかしいで」







2人でケタケタ笑ってるのを見ると、イケるんちゃう？って思ってた。







あの、1ヶ月間の話を聞くまでは…。






2人の間に何があったかは周知やと思うから割愛させてもらって







それでも、あのどストレートなラブソングをAもいる桐山さんの二次会の余興で歌うと言う。

その根性は認めると思うけど、無理やと思う。正直。







どんな方法で仲直りしたんかは知らんけど、Aはずっとカッコいいって騒いでたカフェのイケメンといい感じやし、そもそもシゲのやった事は最低やし。









だけどさ…









この1時間くらいの短時間で何があったか知らないけど、なんでそんなに荒れてんの？









お酒が飲めない俺は、とりあえず来た三次会で隅っこでその場にいる人達の人間関係を眺める。









そこで一際目立つシゲの荒れっぷり。








あー…可哀想な�霤弔気鵝�すっかり餌食やん。








どうすんの、ほんとに。

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