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1年前初めて見たとき、運命だと思った。




こんなカッコいい人がいるなんて。




そして、1年経って今その人とキスしてるとか







これ、現実?






勢いに負けて後ずさりかけた体を支えてくれて、その感触に夢じゃないって理解した。








「反則的な可愛さだったね、さっきの」


「え…」


「初めてしたキスが顎なんてさぁ」



「すいません……気をつけます」








さっきまでしてた色っぽいキスは何だったんだろうってくらい可愛い笑顔。





だけど、その少し前の微妙な空気より全然いい。







「ごめんね、つまんない嫉妬した」


「いや…ううん。ありがと、ちょっと嬉しい…かな。


でも、本当に重岡くんはなにも…ただの同期だから…」



「…分かった。送るね、行こうか」








再び差し出された手を繋いで、流星くんは家まで送ってくれた。









部屋に帰って、鞄を放り投げてベッドへダイブする。





何やってんだ、私は…





ていうか、どうして『彼女にして』の一言が言えないんだろう。




どうして重岡くんに手を繋いでるところを見られて、咄嗟に離そうとしてしまったんだろう。








そんなの、なんか…







好きみたいじゃん。本当は。







そんなわけないのに。







鞄からスマホを取り出して、重岡くんが弾いてくれた曲を検索する。







ーー 月の光






恋愛に不器用な作曲家が好きな女性を想って作った曲。






なんでこの曲が好きなのかは分からないけど、とにかく弾けるようになりたかった。








目を閉じて考えて、ある結論に達した。







私は重岡くんじゃなくて、この曲が好きなんだって。







いい歳をして何言ってるんだろうって思うけど、そう思うから仕方ない。







そんな事をぐるぐる考えていたら、あっという間に真夜中になってしまった。








イマイチな寝不足で朝起きた顔を見てため息。







ほんっと、酷い顔。







それを洗い流すみたいに、冷たい水を顔にかけた。

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設定タグ:重岡大毅 , 藤井流星 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
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さくら(プロフ) - あやかさん» はじめまして^_^コメントありがとうございます♪過去の作品まで目を通して頂けて有り難いです♪重岡くんはどんな風に頑張るのか?応援是非お願いします☆ (2018年2月14日 19時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めてコメント書かせていただきます!ストロベリーフィズで初めてさくらさんのお話を読みました、そこからもうさくらさんのお話が大好きです!!重岡くんとどうなるのかな〜ってワクワクしながら読んでます!これからも投稿楽しみにしてます♪! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 63b004c391 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - カフェオレさん» コメントありがとうございます^_^焦れったいお二人ですが、見守ってくださると嬉しいです♪続きもよろしくお願いします! (2018年2月12日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ(プロフ) - この小説、すごく好きです!更新、まってまーす!! 頑張ってください! (2018年2月11日 11時) (レス) id: 48d51abbe2 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ナポリタンさん» こんにちは、コメントありございます^_^続きも楽しんで頂けるよう更新頑張ります♪ (2018年2月6日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年1月24日 23時

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