アンジュ・エ・デモン

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少し沈黙が流れて、重岡くんも黙ってしまった。





「帰るね、おやすみなさい」


「…気ぃつけてな」






カバンを掴んで部屋を出た。






自分の家に戻って、ソファーに座って項垂れる。





何やってたんだろ、一ヶ月毎日。バカみたい。






今日も流星くんがせっかくご飯誘ってくれてたのに断って、わざわざ。







あーぁ、ほんっとに……







極めつけは、私が習得できなかった曲を弾いてくれるとか






……








「あっ！！」






突然昔の記憶が蘇って、ガバッと起き上がった。






「……もしもし、お母さん今家？ちょっとお願いがあるんだけど」






実家に電話をして、お願いしたもの待ち。






でもすぐには無理だよ、との母親の言葉通りなかなかメッセージは来なくて、先にお風呂に入った。





お風呂から上がると、母親から返信と共に一つ画像が送られている。








「やっぱり……あの時の…」







兵庫で通ってたピアノ教室の発表会で撮られた集合写真。




担当してくれてる先生は違ったけど、同じ教室に通ってたんだ。







集合写真には、たくさんのピアノ教室の生徒が写ってて





その下に記載された名簿の中にある「重岡大毅」の名前。






すごい偶然。






重岡くんは、いつからこの事に気づいていたの？







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Aさん、こんにちは。




ここまで読んで頂きありがとうございます^_^

また、たくさんの評価、お気に入り登録もありがとうございます。

とても励みになります。





次項から、重岡くんサイドのお話になります。




2人の本当の出会いから、今現在の気持ちまでを追いかけていきます。



お時間ある時、読んで頂ければ幸いです。

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