ｉｆ… (ページ6)

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２年半でページ6

女子会が終わって帰り道の間、２年半のことを考えてた。
２年半で４人。他の人が同じことしてたら、正直驚く。

一人めは、みっくんとお別れして泣きながら帰ってた時に声かけてきた人。
聞こえ悪いけど、ジャンルで分けるならナンパ。

二歳年上のいたって普通のサラリーマン。
持ってたティッシュ使いきったのにまだまだ涙が止まらない私に、そっとティッシュ差し出してくれた人。
しかも、箱ティッシュ。

『いつもじゃないよ、花粉症だから持ち歩いてるだけで…』

少し笑ってしまった。そのまま連絡先聞かれて、何度かご飯行ったりして、告白されて、まだ前カレの事忘れてなくてもいい、と言ってくれた。

寂しかったし、ポカっと開いた心の隙間埋めたくてOKした。
でもOKしたものの、手を繋ぐ以上のことに進めない。
キスすらできない。抱き締められそうになると拒んでしまう。

そんなんじゃ、続くはずない。
数ヵ月で終わってしまった。

その後の二人め、三人めも似たような感じ。突発的に出逢った人と聞かれるまま連絡先交換して、数回会って、言われるまま付き合うことOKして…

で、その先へ進もうとすると体が拒否をする。
はじめは許してくれても、だんだん相手も呆れたり、気持ちが冷めるようでダメになる。

もう、私は恋なんて出来ないんだ。彼氏がいる生活なんて、私にとっては贅沢なんだ。
そう思いながら行った高校の同窓会。
久しぶりに会った友達と盛り上がり、仲が良かったの男友達に誘われて三次会を二人で抜けた。

小さなバーへ入る。

『へー…A、そんなに前の彼氏が忘れられないんだ。よっぽどいい男だったんだな』

「…うん…そだね。いい男だった、かな」

『でも、相変わらずお前男手玉に取るのな。付き合うことOKしたのに、手出すことはOKしないって。ひでーだろ』

「…その時は、もう大丈夫かなって思うの！
でも、いざとなると体が拒否るんだもん…」

『…そいつとは、連絡とらないわけ？』

「…うん。取らない…。私が弱かったからダメになっちゃったんだもん。
もう少し我慢してれば、好転したかもしれないのに。
今さら、またヨリ戻そうなんて虫が良すぎて言えないよ…」

『…ふーん…。ね、ちょっとこっち…』

「ん？何…っ！！」

いきなり、キスしてきた。突然過ぎて拒む間もなく。
でも、思ったより…嫌じゃなかった。