19話 ページ20
コ「まさか……あのランタンか!!」
ハロウィンの渋谷を彩るピンクの水色のランタン。鮮やかなその飾りの一つ一つに、例の爆弾の液体が入っている…というのだ。
渋谷の街には高低差があり、ランタンから溢れた液体はいずれ駅の方は流れ出し混ざり合う。
プ「混じり合った大量の液体爆弾は、かつてないほどの大爆発を起こすだろう。そして私の正体を知る者は、全てこの世から消えるのだ。」
女はひどく醜く笑った。静まり返った屋上にはその声が響く。
?「それが聞きたかったんだよ。」
声の主は、ヘリコプターのパイロットだった。刹那、スマホを強く蹴り上げると、それはローターにぶつかり粉々となった。パイロットはすかさず、プラーミャの右肩に掌底を叩き込む。
屋上には先ほどとは打って変わり、女の絶叫が響く。
パイロットはヘリから降りると付けていたサングラスを外す。
プ「お前は……降谷零!?」
ヘリコプターから降りてきたのは、褐色の肌に金に輝く髪の男。その人物を視認したプラーミャは目を見張った。
『…あなたを捕まえようと思えばいつでもできた。』
諸「爆弾のありかを吐かせるために泳がせてたんだ。」
プ「私もここまでか…」
降「さぁ、手を上げて頭の後ろに回せ。」
降谷が至近距離に銃を構えると、プラーミャはおとなしく手を上げて頭の上に回す_____
プ「ああ、わかったよ!!!!」
_____ふりをして、自分の結い上げられた髪に触れると手榴弾を取り出した。
プ「こうなったら一人でも多く道連れだっ!!」
プラーミャは体をひねると隣のビルを目がけて思い切り投げた。
銃で狙おうとしても、ライトの光のせいでうまく見えない。
『くっ…』
コ「行っけえええーっ!!!花火ボール!!」
そんな中、少年が蹴ったボールは手榴弾を跳ねあげ、空中で爆ぜた。その光を見つめていると、ローターの回転音が大きくなったことに気づく。
プラーミャは扉を閉め、上昇していく。
プ「用心のためにスペアは持っておくもんだな。お前から一足先にあの世に送ってやるよ。その首輪爆弾で!」
プラーミャはホルダーから別のスマートフォンを取り出すと、躊躇いもなくボタンをタップした。
次の瞬間_________
ドオオオォォン!!
渋谷の夜空に、再び爆発音が轟いた。
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星空ブリキ - わーしすこんd(これ以上言うと降谷さんに怒られるので言わないどきます) (2022年7月3日 12時) (レス) @page27 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - S丸さん» おけだす! (2022年6月19日 19時) (レス) id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - みみこさん» ありがとうございます〜!! (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - しゅるさん» こちらこそありがとうございました〜〜!!こんな感じでよろしかったですかね…?? (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
みみこ(プロフ) - こういうの大好きです!!シスコン降谷さん最高! (2022年6月19日 17時) (レス) @page27 id: 2d0bd82d4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:S丸 | 作成日時:2022年5月22日 18時