11話 ページ12
警察署にて松田は事情聴取に立ち会っていた。
ふと、自分のスマートフォンが振動しているのに気づいた。
(Aからの電話…?珍しいな…。)
松「A、なんかあったか?」
電話からは想像していた声ではなく機械を通したような声で話し出した。
《松田陣平だな。降谷刑事の身柄は預かった。》
松「は…?」
伊「松田、どうした?」
伊達に声をかけられ、松田は電話をスピーカーに切り替えた。
《もう一度言う。…降谷刑事の身柄は預かっている。無事に返して欲しければ一人であとから言うところに来い。》
松「何が目的だ!!Aは無事なんだろーな!!」
《また連絡する。》
松「くっそっ…!!!」
松田は近くにあったゴミ箱を蹴った。ゴミ箱は倒れ中身は辺りに散乱した。
千「大変ですっ!!降谷さんが…!!」
引き戸をひき焦った様子で入ってきた千葉の胸元を、松田は掴み上げた。
松「千葉ぁ!!テメェ!Aと一緒にいながらなんで連れ去られてんだよっ!!」
千「す、すみません!!」
伊「松田、離せ!千葉だって怪我を負ってるんだ。んな、攻めんなよ。」
伊達が腕を掴むと、舌打ちを一つしてその手を離した。
松田「あぁ……。千葉、悪かったな。」
_______________
一方その頃、公安の地下シェルター内。
諸「ゼロ、大変だ…!Aが拉致されたらしい。」
降「…正直、予想外だな。だけど、Aには班長も松田もついてるから大丈夫だ。」
諸「…あぁ、そうだね。」
風「これからどうしますか。」
降「一課と協力してAを取り返すんだ。情報は全て開示して構わない。」
風「わかりました。」
2人が立ち去り、1人になったところで降谷は深いため息をついた。
降「……Aのこと、頼んだよ。松田…」
_______________
佐「松田くん、どうする気なの!?」
松「決まってんだろ。指示通りにしてAを助けに行く。」
佐「本気なの!?危険すぎる!!」
佐藤は持っていたファイルを机に叩きつける。
佐「警部!敵が何者かも人数もわからないんですよ!!松田くんを止めてください!!」
目「…危険は承知の上だ。だが、隠しマイクも発信器もつける。何かがあれば我々が駆けつけられるように。」
松「Aを助けるにはこれしかねぇんだからごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ。」
佐「松田くん…」
松「早く行くぞ。」
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星空ブリキ - わーしすこんd(これ以上言うと降谷さんに怒られるので言わないどきます) (2022年7月3日 12時) (レス) @page27 id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - S丸さん» おけだす! (2022年6月19日 19時) (レス) id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - みみこさん» ありがとうございます〜!! (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
S丸(プロフ) - しゅるさん» こちらこそありがとうございました〜〜!!こんな感じでよろしかったですかね…?? (2022年6月19日 18時) (レス) id: a42ffbde28 (このIDを非表示/違反報告)
みみこ(プロフ) - こういうの大好きです!!シスコン降谷さん最高! (2022年6月19日 17時) (レス) @page27 id: 2d0bd82d4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:S丸 | 作成日時:2022年5月22日 18時