愛のある毒とない毒 ページ15
あれから１週間
未だに私は立ち直れないでいた
はぁ…
さすがの私も
チャンミンの毒に立ち直れない
はぁ
食事もろくに口に入らない
このまま水も飲まないでいたら…いつか楽になれるかな…
SF「Aさんスタンバイお願いします」
「…はーい」
声を発するのも辛い
あぁ目の前がグラグラとする
気持ち悪い
立ち上がったけど、気持ち悪くてしゃがみ込んだ
それでも治まる事のない症状に私は意識を飛ばした
SF「！！Aさんっ？？Aさんしっかり！！」
透子「A！」
SF「誰かー！救急車呼んで！早くー！」
気づくと病室で眠っていて腕には点滴が行われていた
個室で誰もいない
動くものといったら点滴が一粒ずつ落ちていくくらい
そこに着信音がしてガバっと起き上がる
どこから鳴ってるのか探すと
ベッドの下に置いてあったカゴの中に私の鞄が入ってあって
そこから音がしていた
「もしもし」
YN「もしもし！？倒れたって聞いて大丈夫？」
「あーユノ…うん。大丈夫」
YN「過労と栄養失調って、ご飯食べてなかったのか？」
「んー…どうだったかな？食べてた気もするんだけど(苦笑)」
YN「気をつけないとダメだぞ」
「うん、ご心配おかけしました」
撮影現場で倒れたってこともあって芸能ニュースでも報道されてしまい
暫く静養することになった。
ユノや他の共演者などから
心配の連絡が来るなか
チャンミンからの連絡があるはずない
だって
無理矢理番号交換して
連絡したのはいつも私からだけ…
あぁ一度だけ電話かかってきたっけ
あの時は透子さんの事を心配してで
私のことを思ってかけてきたわけじゃない
そんな時携帯の画面にチャンミンの文字が表示される
"チャンミン"
嬉しい気持ちが先に出てきて
すぐに恐怖心が全面に出た
――出ない…
もう怖い
チャンミンの言葉に耐えられる自信がない
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作者名：ユル☆
| 作成日時：2018年3月15日 16時
