ＦｉｒｓｔＬｏｖｅ３*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･

孤独な想い。 ページ2

空港に着くと、急いでAの姿を探す。



………いた。



不安そうな顔でキョロキョロ周りを見ては手元のチケットを確認してるA。



初めての旅行が、１人で見知らぬ国に現地集合なんて、テレビ番組のドッキリ並にハードル高いんだから、不安だよな。。




本当は、すぐにでも駆け寄ってあげたかった。



けれど、それはできない。



せめて、現地に着くまでは、見守るから…。









「お客様、着きましたよ」


ＣＡに体を揺すられて、目を覚ましたとき、機内にいたのは俺１人。


しまった………！寝すぎた…！！！



本当は飛行機の中で声をかけるはずだったのに！！！




慌てて飛行機から降りると、空港内を探す。




日本人が１人も見当たらない空港にひとりきりなんて、もし誘拐でもされたら…！！


と、マイナス思考に陥ったとき、見慣れた横顔がサングラス越しに目に入った。


不安そうにしてるその顔に胸が締め付けられる。









…こんなとこまで、ひとりで来させてごめん。



いつも、一緒に出かけられられない彼氏でごめん。



いつも、隣に寄り添ってあげられない彼氏でごめん。






一歩一歩近づく背中に、心の中で謝る。









けど、今から数日間だけは、



”普通”の恋人同士になろう。



そのために、

誰も、俺のことを知る人がいないこの場所を選んだんだ。









そっと、帽子とサングラスを外すと、目の前にきた君の肩に手を置いた。

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